現在でも驚くほどたくさんの日本人留学生がアメリカに来ています。
たくさんの生徒たちと交流したり会話をする機会がありますが、準備不足だったり認識不足が目立ちます。
留学する前にやっておけばよかったこと、やるべきだったことを紹介していきます。
何をするために留学するのか
留学して、「英語しゃべれるようになろう」「話せれば就職で有利だ」と考えている人もいると思います。
英会話教室に言っても英語は話せるようになるし、就職に有利になるようにしたいなら、TOEIC、TOEFL、英検などを取れば問題ありません。
これらはすべて国内でできます。
もしかしたら、「アメリカの文化を学びながら英語も話せるようになりたい」と思っているのかもしれません。
実際、英語力がまったくない状態で留学して、半年もすれば日常会話に支障がない程度しゃべれる人もたくさんいます。
ただ、その人たちが、半年後に大学には入れるかはわかりません。
なぜなら、会話と英文法をちゃんと理解することは、微妙に違うからです。
何をしにアメリカに行くのか。
具体的な理由を持ってください。
もし通訳になりたいという理由なら、大学で専攻科目を英語にして、卒業したほうがいいでしょう。
何になりたいのか。
何をしたいかを明確にしておけば、アメリカに行ってから目標到達は早くなります。
どれくらい費用がかかるのか
実際アメリカに留学した場合、それなりに費用がかかります。
まず家賃、学費、食事代、その他、生活費が必ずかかります。
大学に通う場合、学校によって学費も全然違います。
住む場所、通う学校のある街によって、生活費は大きく変わります。
大きな都市に行けば当然、学費も生活費も高くなるわけです。
つまり日本でできることは終わらせてから、留学するほうがいいのです。
日本人留学生によく見られる勘違いなんですが、語学学校に行くことが留学と思ってる人がいます。
確かに必要ですが2年通ったところで、日本でもアメリカでも何の有利になりません。
あくまでガレッジやユニバーシティに入学する前に、環境に慣れるための練習をする場所と思っておくといいでしょう。
準備してアメリカに来る生徒は、目的の学校の入学条件であるTOEFLやTOEICのスコアを取ってからアメリカ留学しています。
語学学校に1ヶ月ほど滞在してすぐに、目標のカレッジやユニバーシティに入学していきます。
学校に通うほど期間が長くなるほど費用がかかるのを、ちゃんと理解しましょう。
住む場所を見つけておく
行く学校によって違いはありますが、ホストファミリーを紹介してくれるところがあります。
条件はまちまちですので、食事はついているのか、学校までの距離や通学方法も調べておくとよいでしょう。
アメリカに行く前に住む家族へ手紙を送っておくのもおすすめです。
学校に寮がある場合もあるので調べてみましょう。
ルームメートを見つけて、アパートや家をシェアする方法もありますが、この方法はアメリカに住んでからになると思います。
今はネットがある時代なので、近所に何があるのか、スーパーや買い物する場所などもGoogleで調べることもできます。
気になることは、前もって調べておきましょう。
【海外生活】留学したらどこに住む?アパートや寮の見つけ方
留学前に文法はやっておく
会話するだけなら、中学レベルの文法と単語さえ知っていれば、はじめは何とかなります。
しかし英語の文法はTOEFLやTOEICでも必要で、大学に進む場合必ず必要になります。
文法を勉強したほうがいいのには理由があります。
アメリカに来て一番最初に伸びるのは、リスニングです。
3ヶ月もすれば日常会話は、ほとんど聞こえるようになります。
日本人と集まって会話しないことが前提です。
しかし、文法と、リーディング能力は、勉強するしかありません。
しかもこれは渡米する前にできることです。
3ヶ月で英語が聞けるようになっても、自分が言いたいことを言うには、単語や文法を理解していないと伝えることができません。
質問の仕方や答え方は、文法がわかっていないとできないからです。
学生ビザ(F-1)の申請
学生用ビザがないと留学できません。
学校が決まったら、I-20という入学・在学証明書を取ります。
学校に問い合わせて必要書類を集めてください。
たいていの学校では、英文の高校卒業証明書と英文残高証明が必要です。
これは編入など、学校を変えるたびに必要な書類になります。
なお留学用F-1ビザがあっても、I-20がないと入国拒否されますので、大事に保管してください。
F-1ビザは最長5年までの学生用ビザです。
アメリカ大使館ウェブサイトで、確認を取って必要書類と料金を払って申請しましょう。
面接対策も行っておくとよいでしょう。
アメリカに行く1ヶ月前にはビザを持っておいたほうがいいので、ちゃんと間に合うように調べて受け取れるようにしておきましょう。
保険と健康状態
アメリカに行く前に病院で健康状態をチェックしましょう。
もしアレルギーがあるならば、どの程度か?
はしか、風疹などの予防接種が必要か?
もし持病があるなら、医師に相談してアメリカに持ち込んでも大丈夫な薬を持っていける量処方してもらう。
歯の治療も高額ですので、必ず治療してから留学するようにしましょう。
渡米する前に受け入れ先の学校に、医療保険に入れるか?いつから適用されるかを確認しましょう。
もし、アメリカで保険がない状態で盲腸になって手術をし、3日入院したら200万円近くかかります。
すぐに適用されない場合、日本で海外旅行保険に入っておくことをおすすめします。
留学する時に持っていったほうがいい物
・クレジットカード
アメリカでクレジットカードは、信用の証です。
車を借りるときでさえクレジットカードの提示を求められます。
VISA、MASTER、アメリカン・エキスプレスなどでクレジットカードを作れるので、使う使わないに限らず持っていったほうがいいでしょう。
アメリカでクレジットカードはすぐに作れません。
カードを作るだけで最低半年かかります。
【関連記事】
アメリカでのクレジットスコアの作り方!1年間セキュア カードを正しく使おう
・携帯電話、スマートフォン
アメリカで使えるか、料金やプランを確認しておくこと。
長期滞在するなら、現地で購入するのも可能。
・変換プラグや変圧器
アメリカと日本では電圧が違うため、充電したり直接コンセントをつないで使う場合、不具合や問題が起こることがたまにあります。
・国際免許
もし日本で免許証を持っていれば、国際免許を持ってくるほうがいいかもしれません。
・パスポート、ビザ、I-20
F-1ビザはパスポートについていますが、紛失したときのことを考えて、コピーをとっておくか、PCなどにファイル化して残しておきましょう。
クレジットカードも同様にバックアップを取っておくことをお勧めします。
・現金
一箇所に全額入れず、いくつかに分けて持ったほうがいいです。
・薬
胃腸、頭痛薬や、常備薬。
まとめ
何をするためにアメリカ留学するのか。明確な目標を作る。
いくら費用がかかるのか知っておく。目的達成のためのプランを立てて勉強する。
住む場所を確保しておく。
留学前に勉強しておく。特に文法。できればTOEIC、TOEFLを取ってからアメリカに行く。
F-1ビザを出発の1ヶ月前には取っておく。
健康状態をチェックする。必要なら海外旅行保険も持っていく。
持って行ったほうがいいものを確認し準備しておく。
留学しても話せるようにならなかった人の大半は、目標がなくなんとなく過ごし、日本人同士で集まって過ごすという共通事項があります。
アメリカ人と過ごし英語を話せば、英語力はどんどん上がります。
ビザも5年たったあと延長できない可能性がかなり高いので、目標を達成したり学校を卒業できるように行動しましょう。
せっかく日本から飛び出してアメリカに行くんですから楽しんで、後で振り返ったとき、よかったと思える留学にしてもらいですね。
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