家庭菜園で野菜を育てるのに適しているのでぜひ使いたいですよね?
ホームセンターで買うとそこそこ値段がするし、量も結構必要だったりします。
うちなんて全部の野菜作りに腐葉土を使ったら、土代だけで50ドル(5000円以上)かかっちゃいます。
そうなると野菜を買ったほうが安いじゃん!なんてことも。
野菜作りを楽しみたいけど、コストをかけたくないという人には腐葉土作りがおすすめです。
自宅で腐葉土を簡単に作れる方法を紹介していきます。
そもそも腐葉土って?
腐葉土とは、枯れ葉が発酵、腐敗してできる土のことです。
林や森などの自然の中で樹木がスクスク育つ理由のひとつが、この腐葉土です。
冬になり葉が落ちる
↓
土の上に積み重なる
↓
虫や微生物が分解
↓
雨が降り下の葉から発酵する
↓
自然に土になる
このサイクルを繰り返すことで、栄養がある状態のいい土が常に自然の中に存在します。
腐葉土に向き不向きの葉っぱもあるのですが、長時間かければ発酵するので森や林の土は良い土なんです。
自然の土を手に入れる
腐葉土は自然にできる土なら、「森や林から取ってくればいい」なんて考えはダメですよ。
人の土地から無断で重たい土を持ってくるわけにいきませんからね。
だからといってホームセンターで買ったら高いし、運ぶの大変だし。
それなら自分で作ってしまえばいいわけです。
そしてこの腐葉土ってちょっと手をかければ、簡単に作れるものなんです。
腐葉土の特徴
よく耳にする堆肥は、生ゴミや動物のフンが利用されていて作る過程で臭いが出ます。
腐葉土は枯葉だけなので臭いがほとんど出ません。
純粋に枯葉と水だけで腐葉土を作っていくと、ハーブティーのような匂いがします。
特徴として腐葉土はポロポロしていて、通常の土に比べると軽いんです。
出来上がった腐葉土は葉っぱや枝のかけらも含んでいるので、土の中に空間ができてフカフカになります。
粘土質ではないので空気を含んだ柔らかい土ができるのです。
通気性が高まり、水や空気が通りやすくなることで、植物の成長を促してくれます。
腐葉土は発酵させて作られているので、土に栄養が増す効果があります。
やってしまいがちなミスは、腐葉土だけで畑を作ってしまうということ。
土がスカスカで根がしっかり土に付きにくいので、成長した時に風か吹いたり水を上げたときに茎や葉が倒れちゃいます。
畑やプランターで使用する場合、現在使っている土と混ぜ合わせて使うのがおすすめです。
腐葉土を作り始めたワケ
きっかけは、うちの土が粘土質だったことが原因です。
水をまいて2日後に乾燥すると、土の表面がヒビ割れるほど粘土質でした。
粘土質だと種まきをしても芽が地上に発芽しにくく、根っこも伸びづらいので野菜が成長しにくかったのです。
いろいろ土壌改善を試みてみました。
土に使い終わったコーヒー豆を混ぜたり、刈り終わった芝生を混ぜ込んでみたんですがどうもいまいち。
そんな理由があり行きついたのが腐葉土作りでした。
腐葉土を作るようになって、コーヒー豆のカスも無駄にならなくなりました。
粘土質の土とできあがった腐葉土を1対1で混ぜたところ、猫が歩くと足跡がくっきりへこむほどフカフカの土に改善されました。
少し柔らかめでトマトの木が傾きがちなので、次回からは腐葉土と土を1対2くらいの分量にする予定です。
腐葉土の作り方
ここから実際に腐葉土作りの手順を説明していきます。
必要な原料
・落ち葉(枯れ葉)
・水
・作る場所もしくは容器
できればあったほうがいいモノ
・米ぬか
・ミミズ
・発酵促進できるもの
・落ち葉(枯れ葉)
・水
・作る場所もしくは容器
できればあったほうがいいモノ
・米ぬか
・ミミズ
・発酵促進できるもの
行程だけでなくポイントもまとめてありますので参考にしてください。
ステップ1 落ち葉集め
初めに書いたとおり原料は落ち葉なので、まず落ち葉を集ます。
葉っぱの種類にも腐葉土に向いている葉と向いていないものがあります。
適している葉(広葉樹)
- ケヤキ
- ナラ
- クヌギ
- ポプラなど
適していない葉(針葉樹)
- ヒノキ
- マツ
- サクラ
- イチョウ
- スギなど
サクラの葉には発酵を妨げる物質が含まれていると言われていたりするので、入れないようにしましょう。
針葉樹は水分が多かったり腐りにくいと言われており、腐葉土にしたい場合はよく乾燥させてカリカリにして、細かく砕いてから混ぜ合わせて発酵させるのがおすすめです。
なるべく簡単で短時間に腐葉土を作りたい場合は、広葉樹の葉を使いましょう。
集めた落ち葉 黒い入れ物(プラスチックボックス)でも腐葉土は作れます |
公園や公共の場所で落ち葉を集める場合は、自治体に許可をもらってください。
「夏場は落ち葉がない」と心配することはありません!
腐葉土は枯葉や落ち葉だけでなく、乾燥させた雑草や芝生を乾燥させたものでも作れます!
落ち葉集めの道具
落ち葉を集めるときは、竹ぼうきや熊手、拾うときは手袋や軍手をしましょう。
枝やトゲ、ガラスの破片などで手を切ると破傷風にもなりかねません。チリトリや竹ザルなどもあれば便利ですね。
一番右のオレンジ色のがブロワー 風を操って一気に枯れ葉を集められます |
アメリカだと芝刈りの後にブロワーという風を出す機械があるので、うちではブロワーで一か所に落ち葉を集めて拾っちゃっています。
風で思い出しましたが、強風の日は集めた落ち葉が散らばってかえって汚しちゃったり大変なので、風がない日に集めましょう。
枝があると枯れ葉が発酵する段階で、土の中に根のように絡まって、かき混ぜづらくなります。
短期間で腐葉土を作りたい場合は、なるべく枝は取り除き葉っぱだけにしましょう。
ステップ2 腐葉土作りの場所
腐葉土を作る場所を準備します。
庭がある家庭なら土を掘って作るもよし、木枠を作ったりコンポストを利用するのもOKです。
うちのコンポスト ドラム缶よりも大きい |
さらに木枠やコンポストはコストがかかる。そんな場所がないという人には、ポリバケツでも作れますので安心してください。
ポリバケツを使う場合は、穴を開けて排水できるようにしてください。
ポリバケツの底に排水用の穴を開ける |
土を掘った場合は、その中に落ち葉を入れます。
雨などで濡れないように落ち葉を入れた後、ビニールシートをかぶせておきましょう。
木枠やコンポストを設置する場合も雨が当たらない日陰に設置するといいでしょう。
ステップ3 落ち葉を発酵させる方法
集めてきた落ち葉を入れるのですが、落ち葉と米ぬかを交互に敷き詰めてミルフィーユ状にすると発酵が進みやすくなります。
踏み固めたり、押してあげると密に葉っぱが重なり発酵しやすくなります。
テレビの鉄腕DASHでは足で踏み固めていました。
集めた枯れ葉をコンポストに投入 (コンポスト1) |
水を全体に回しかけて湿らせます。水はたっぷりかけてください。
うちには米ぬかがないので、水をまく時に”えひめAI”という自家製の液体を混ぜて発酵を促進させています。
えひめAIの作り方はこちら
土を混ぜたりする人もいるようですが、少量なら重みになっていいと思います。入れすぎない程度にお好みで。
さらに庭にいるミミズをコンポストの中に直接いれて、枯葉を分解してもらっています。
アメリカのオーガニック農家さんのなかには、”ミミズで土を作っている”と広告している場合もあるほどです。
畑の土にもミミズにいてもらったほうがいいので、ミミズが欲しい場合は公園で捕まえてきたり、ペットショップで購入するといいでしょう。
ミミズは畑の働き者と覚えておきましょう。
ステップ4 かき混ぜる
基本的に腐葉土は、ほっておいても時間をかければ出来上がります。
山や森でも自然に出来上がっているし。
ただ放置しておくと上の部分の葉っぱは発酵しづらく、原形のままの場合が多いので少なくとも完成予定の前に2回は、かき混ぜたほうがいいでしょう。
できれば2週間~1ヶ月に1度くらいの割合で混ぜ合わせます。
発酵分解が進むと、重さで下の部分から土になり始めてきます。
底から全体を混ぜ合わると、腐葉土の中に新鮮な空気が入るので、発酵が促進されます。
腐葉土になる途中に発酵するのですが、この時に発熱するので水分が飛んで乾燥してしまいます。
乾燥しているようなら、全体に水をまいて、さらに発酵させましょう。
この発酵中の状態で植物に使ってしまうと、根がダメージを受けて成長を阻害してしまうことがあります。
早ければ3ヶ月、大体の場合、半年から1年で腐葉土は完成します。
分解が進んでいる腐葉土は、落ち葉の形がしっかり崩れて土のように黒くなり土独特の香りがします。
発酵が不完全だと枯れ葉の形がかなり残っているので、さらに発酵させる必要があります。
一番多いのは春に野菜を植えるときに腐葉土が必要になるので、、1年かけて作るくらい時間の余裕を持つといいでしょう。
こちらは腐葉土作りを始めてから1ヵ月半が経過したもの (コンポスト2) |
腐葉土が完成したら
腐葉土を作って完成したら、別の場所に移動して保管しておきましょう。
使う時期までは雨が当たらない日陰などに置いておくといいでしょう。
そうすれば次の腐葉土を作り始めるのが可能になります。
腐葉土を作るのには日数がかかるし、枯葉も必要になるので気が付いた時に集めておきましょう。
発酵が進むにつれて量が減り、腐葉土が完成したときにはかなり体積が減るので、たくさん作りたい人は大きな容器で作るのようにおすすめします。
”コストをかけずに超簡単な腐葉土作り”いかがでしたか?
家庭菜園で腐葉土を低コストで手に入れたい人は、ぜひ自分で作ってみてください。
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