アメリカでは当たり前の制度なんですけどね。
僕はアメリカの大学で、専攻科目(Major)を飛び級で卒業しました。
日本人の留学生だと、飛び級の制度自体を知らない人が多いんですよね。
馴染みのない制度なので、興味のある人は目を通すと参考になります。
アメリカの大学入学時の流れ
まずアメリカの大学で授業を受けるのには、入学します。
入学前にはTOEFLのスコアが必要です。
TOEIC・英検・TOEFLで就職に有利なのはどれ?簡潔に比較&解説!
入学した後、プレスメントテストというテストを受けて、学力チェックをされます。
このテストで英語、数学などの実力を審査されて、受けなければいけないクラス(授業)が決まります。
requirement(必須教科)に英語と数学が含まれているので、卒業レベルのクラスをパス(c判定以上)する必要があります。
必須科目は各カテゴリーの単位を取り、パスしなければいけません。
それ以外に専攻科目(Major)を選び、パスして卒業単位を満たせば、卒業できます。
例えば英語の先生になるならメジャーはEnglishになりますし、経営ならBusiness、プログラミングならComputer sienceというように、自分がなりたい職業に必要な教科を自分で選びます。
日本のように入学時に学部を決めるわけではありません。入学する学校にメジャーの学科があるかを調べるのも重要。
編入(トランスファー)して別の大学に行くことも可能。卒業した学校が最終学歴になります。
日本のように入学時に学部を決めるわけではありません。入学する学校にメジャーの学科があるかを調べるのも重要。
編入(トランスファー)して別の大学に行くことも可能。卒業した学校が最終学歴になります。
1学期はクォーター制(3ヶ月)またはセメスター制(4ヶ月)で区切られています。
セメスター制だと、春と秋学期の2つ+夏学期になります。
夏学期は12単位取る必要はありません。期間が春秋学期の半分程度と短く夏休み期間と判断されるからです。
授業をとる前にカウンセラーと相談
大学で授業をとる前に、学校のカウンセラーにアポイントを取って自分に必要な単位の確認とおすすめの先生を聞きましょう。
・フルタイムの生徒になるので、留学生は1学期に12単位以上パスしなければいけない。
↑
12単位取るだけではダメ。実際12単位パスできないと、イミグレーション(移民局)から連絡があります。2学期連続で強制送還されるという話も過去にありました。
・留学生向きのカウンセラーがいればアポを取ってクラスを決めましょうInternational Student Officeにおすすめのカウンセラーを聞きましょう。
・卒業する時期からの逆算。英語や数学は1学期に1レベルのクラスしか取れません。パスして次のレベルに進むため、卒業までに何学期かかるか計画、確認しましょう。
・requirement(必須教科)とメジャーの確認。カテゴリーすべてとメジャーとして認められるクラスすべてをパスしなければいけないので、取り忘れしないようしてください。
・就職やリザメ(履歴書)で有利にしたいなら、成績は3.5以上にする。
↑
勉強すれば難しくない。
ちなみに僕が卒業した当時、留学生の授業料は現地人の約10倍でした。
アメリカ人1単位$13だったのに対し、留学生は$130でした。
現在の留学生の学費は、安くても1単位$200以上かかります。
飛び級って?
実際に体験したことを説明していきますので、参考にして自分の学校で確認してください。
アメリカでは飛び級とは言いません。
そもそも、そんな単語で話すのかも不明。
challenging(チャレンジング)と言います。
チャレンジという言葉通り、挑戦するという意味です。
チャレンジ(飛び級)したきっかけ
僕の場合、日本で国家資格を持っていたこともあり、カウンセラーと相談して専攻過程の授業をとることにしました。
専攻過程は1学期に12単位で$1560。4学期で$6240。(現在だと1単位$250とすると12単位で$3000、約33万円)あくまで目安ですが、4学期の学費が132万円かかります。
4年制なら8学期分の授業料+生活費が必要です。
日本で国家資格もあるのに、また授業料を払うのかと悩んでいました。
専攻科目の先生は僕が技術も知識をすでに身に着けていることを知っていたので、授業料について相談しに行くことに。
卒業までに$6240かかることを伝えると、驚いていました。
だってアメリカ人なら、$624ですから。
すると先生からこんな提案が。
「君は僕よりも技術があるし知識もあるだろ?チャレンジングしたらどうだ?」
まず先生より技術があるかはわかりませんでしたが、チャレンジングの意味がわからないので尋ねると、飛び級のことだそうです。
この会話がきっかけで飛び級してみることにしました。
学費が安くなる
僕が行ってた学校では、12単位で$100。一律のようです。
4学期で$400。激安ですよね。
まず先生にサインをもらって学校にチャレンジングで取ることを申請して、支払いをします。
学期の1週目に、いきなりファイナル(期末試験)を受けます。
合格すればそのまま単位がもらえます。
そのあとは授業に出る必要もありません。
このチャレンジのおかげで、一学期に30単位とることができました。
12単位+18単位取るわけで、普通の人の2学期分の単位が取れるんですから、進み具合も早いわけです。
つまり授業でやることをすべて理解していて、先生(教授)がOKすればチャレンジできるということです。
ただし先生からは今以上のことを身につけるよう、他の生徒に指導して”教える技術”を学ぶよう指示されました。
知り合いにチャレンジのことを話したら、スペイン語を話せる子もチャレンジで単位を取っていました。
就学金(Scholarship)について
英語で奨学金はスカラシップ(Scholarship)と呼ばれます。現地のアメリカ人が奨学金をもらう場合、現金でもらえます。
その中から学費や教科書代を支払い学校に通います。
留学生でも学校で何人か奨学金を受け取れます。
しかし現地のアメリカ人とはシステムや方法が違います。
奨学金の申請
アメリカ人は国に申請して奨学金を現金という形で受け取りますが、留学生は学校に申請して学費を免除してもらう形になります。
なぜなら留学生は収入(現金)を得られません。労働許可がないからです。
留学生でも収入を得られる方法としてPlactical Trainingがありますが、メリットとデメリットもあります。
F1ビザでも働ける?学生をしながらでも仕事ができる方法
F1ビザでも働ける?学生をしながらでも仕事ができる方法
・留学生でもスカラシップ(奨学金制度)があるのか
・申請期間はいつか
・何名が対象か
・必要書類の確認
・成績(おそらくGPA3.5以上)
・申請期間はいつか
・何名が対象か
・必要書類の確認
・成績(おそらくGPA3.5以上)
スカラシップに申請できるとわかったら、自分に資格があるか確認しましょう。
対象人数は少ないです。
成績上位者が選ばれて学費免除になります。
アメリカ人の奨学金は勉強をがんばっている人や、お金がない人が受けることができる国の制度です。
しかし留学生は学費を支払う能力がある生徒しか受け入れません。つまりお金がない人ではなく、成績が良い勉強ができる生徒が学費を免除される傾向にあります。
したがって奨学金申請前のGPAは高ければ高いほどいいです。
必要書類は先生や教授に依頼
奨学金に申請する書類には、成績やエッセイが含まれていますが、自分をアピールするためにレコメンデーションも集めましょう。
レコメンデーションとは簡単に言うと推薦状のことです。
例えば面接で履歴書以外に大学や前職の職場から、推薦状があったら印象がよくなりますよね。
同じ成績や実績なら、推薦状があるほうが有利になります。審査するのも人ですから。
自分の成績が良かった教科の先生に頼むのがいいでしょう。
もうひとつ大事なのがメジャー(専攻科目)の先生に書いてもらうこと。当然A評価を取っておくことが条件ですが。
専攻科目の先生から認められていれば、がんばっているのだから援助してあげようとなりやすいのは当たり前ですよね。
先生も忙しいし無料で書いてもらうので、依頼する場合は早めに頼みに行くことと、期限前に受け取れるようにしてください。
できれば2通から3通のレコメンデーションを書いてもらい必要慮類に添えて提出しましょう。
まとめ
留学をすると学費以外にも、生活費がかかるので高額になります。しかもアメリカの大学は日本よりも卒業が難しいと言われています。
英語力がなくて授業についていけないというのが本当のところです。
英語教室や英会話スクールに通ってもしゃべれない!そんな人の特徴と共通点
せっかく留学するなら卒業したほうがいいし、費用も抑えられたほうがいいですよね。
自分で調べなければ、入ってこない情報もあるので、自分の学校や生徒同士の情報交換には普段からアンテナを張っておきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿