ソミュール液とブライン液の違い
ソミュール液とは?
ソミュール液の活用方法
ブライン液とは
一方、ブライン液は主に水と塩、そして砂糖を基に作られる液体です。ブライン液は主に肉の浸漬や保存に使用され、風味付けと同時に肉を柔らかくする効果もあります。塩分と砂糖が肉の中に浸透し、水分を保持することで、肉が乾燥しにくくなります。
ブライン液の活用方法
ソミュール液とブライン液の比較
要素 | ソミュール液 | ブライン液 |
---|---|---|
主な成分 | 塩水、ハーブ、スパイス | 塩水、砂糖、ハーブ、スパイス |
効果 | 肉の柔らかさ、風味付け | 肉の柔らかさ、風味付け、保湿効果 |
対象肉 | 白身の肉(鶏、豚など) | 塊肉(豚肉、牛肉など) |
浸漬時間 | 数時間から一晩 | 数時間から数日 |
調理方法への活用 | グリル、焼き、ローストなど | 煮込み、焼き、燻製など |
ソミュール液の効果とは?
ソミュール液には、以下のような効果があります。
1.魚などの生臭さを取り除いてくれ、焼いたり煮たり調理したときにふっくら仕上がります。
2.塩分が食材の水分を引き出し、タンパク質を変性させることで、肉や魚を柔らかくします。
3.砂糖が食材の表面にキャラメル化することで、色艶や香ばしさを出します。
4.香辛料やハーブが食材に風味を付けます。
生臭さや水分を取り除く効果があるので、ビーフジャーキーや燻製などに使われることもあるようです。
ソミュール液の作り方
ソミュール液の基本的なレシピは、以下の通りです。ハーブ類や香辛料を入れたものはピックル液とも呼ばれています。
・水 500㎖
・塩 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・お好みの香辛料やハーブ 適量
もともとソミュール液は塩と砂糖を濃度30%以下にしたものです。ハーブ類や香辛料のにおいが苦手という人は塩と砂糖だけでもOKです。
水と塩と砂糖を鍋に入れて、沸騰させます。塩と砂糖が溶けたら、火を止めて、香辛料やハーブを加えます。香辛料やハーブは、ローリエ、タイム、ローズマリー、クローブ、コリアンダー、ニンニクなどがおすすめです。好みの味になるまで調整してください。ソミュール液が冷めたら、保存容器に移して冷蔵庫で保存します。保存期間は約1週間です。
魔法のようなソミュール液の作り方
ソミュール液の使い方
ソミュール液に漬け込む食材は、肉や魚だけでなく、豆腐や野菜なども可能です。漬け込む時間は、食材の大きさや厚さによって異なりますが、一般的には以下の目安があります。
・鶏肉:2~4時間
・豚肉:4~8時間
・牛肉:8~12時間
・魚:30分~1時間
・豆腐:1~2時間
・野菜:30分~1時間
2~3日漬けておいても全然問題ないので前日に仕込んで、冷蔵庫に入れておき翌日調理で問題ありません。保存は必ず冷蔵庫でしてください。
漬け込む際は、食材が完全にソミュール液に浸かるようにしてください。また、冷蔵庫で行うことで、食材の鮮度を保ちます。漬け込んだ後は、水で洗ってから調理してください。焼く、煮る、揚げるなど、お好みの方法で楽しめます。
ソミュール液の注意点
・塩分が多すぎると、食材が固くなったり、塩辛くなったりします。塩分濃度は10%程度が適切です。
・漬け込み時間が長すぎると、食材が乾燥したり、味が濃くなりすぎたりします。目安時間を守ってください。
・ソミュール液は再利用できますが、食材によっては雑菌が繁殖する可能性があります。再利用はおすすめしませんが、どうしても再利用する場合、使用後は必ず冷蔵庫で保存し、色やにおいが変わったら捨ててください。
ソミュール液をおすすめする理由
アメリカに住んでいると日本の物よりも固い肉や生臭い魚が多いんです。塩と砂糖で漬け込んで熟成させたりいろいろな方法を試しました。
例えば鶏肉のサイ(ケンタッキーの一番おいしい部分)や豚のブロックなど塊肉が多いので、いかに柔らかくおいしく調理できるか試行錯誤を重ねてきました。ソミュール液の浸透圧で大きな塊肉の中まで味が整い柔らかくなるし、液に浸して翌日調理することもできるので保存液としても利用できます。
ソミュール液は、簡単に作れて、食材の味や食感を変えることができる便利な調理法です。ぜひ試してみてください。
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