お肉の保存方法と言えば、冷凍保存ですよね。
小分けにして、冷凍庫で保存する時に、解凍した後もおいしく食べられるように保存してますか?
ジップロックを使えば、おいしさを保ったまま冷凍保存できるので、コツを紹介します。
肉によって保存方法や賞味期限が違う
最近だとコストコなどで大量のお肉を購入する機会も増えていますよね?
小分けしていつでもお肉が食べられる状態にしておけば、無駄な買い物に行かずにすみます。
普段、皆さんが購入するお肉はこの3種類でしょう。
・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉
お肉人気ランキングでも紹介しましたが、この上位3種類の保存方法が気になると思います。
どんな肉料理が好み?お肉の種類 人気ランキング!
肉の種類も気になるかもしれませんが、保存時に気にすべきポイントは、肉の種類よりも大きさや、切り方です。
・挽肉
・薄切り
・塊肉(ブロック)
・薄切り
・塊肉(ブロック)
簡単にわかりやすく説明していきます。
ラップとジップロックで冷凍
ジップロックや保存袋によっては、冷凍用が販売されています。
低温でもしっかり機能を果たして保存してくれ、解凍するときに電子レンジでも使用できます。
※購入する前に説明を確認して、冷凍や解凍に使えるかチェックしてください。
・まずラップで小分けした肉を包む
・ラップで肉を包んだモノをジップロックに入れて冷凍
コツ
肉をラップする時もジップロックに入れる時も空気を抜く
なるべく平たくする
酸化させない
簡単でしょ?これだけです。
よくプラスチック容器やタッパーに肉を直接入れて冷凍する人もいます。
容器やタッパーの中に空気が一緒に入ってしまうことで、酸化が進んでしまうのでおすすめできません。
ラップして冷凍すると隙間から、冷凍庫の匂いが付いてしまったり、霜がついて肉本来の味や香りがなくなってしまいます。
ラップしてからジップロックに入れると、おいしく冷凍保存できます。
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短期間(1週間以内)の保存ならジップロックだけでも問題ありません。お肉に限らず冷凍庫で保存する場合、しっかり密封されて匂いの元となる空気が入り込まないようにしましょう。
挽肉の賞味期限
挽肉は冷凍してから、2週間以内に使い切りましょう。
ジップロックで短期間保存する場合は、ラップはしなくでも問題ありません。
挽肉はミンチ状になっていて、一つのかけらが細かいですよね。
だから空気に触れる面積も大きく、痛みやすいんです。
さらに冷凍庫の匂いや霜も移りやすいので、長期間保存できません。
肉の中では一番短期間しか保存できないので、できれば2週間以内に使用してください。
冷凍する際は、ジップロックに平らに薄っぺらく入れることで、空気が抜けやすくなります。
僕がやる方法は、ジップロックに挽肉を入れたら、9割口を閉じます。
挽肉を手のひらでつぶすように、できる限り薄く延ばしていきます。
この時、少しあいている口から空気も抜けていくので5mmほどまで薄くできます。
切り取り線の要領で、切れ目を入れておくと、使いたい分だけ簡単に取り出せて便利です。
薄切り肉の冷凍保存
牛肉や豚肉の薄切りは、冷凍庫で2週間から1カ月保存できます。
小分けしてラップで包むと使いたい分だけ簡単に取り出せるので、ジップロック(保存袋)にいれて冷凍しましょう。
挽肉を冷凍するときと同様に、薄く平たくして保存します。
わかりやすい例だと、売っているベーコンって薄くパッケージ化されてますよね?
ベーコンみたいに薄くして、冷凍すればいいわけです。
一まとめにしてボールのように塊にしてしまうと、ゆっくりしか冷えず場所もとります。
冷凍庫にモノを詰め込みすぎると、冷えが悪くなる原因にもなります。
コンパクトに薄っぺらく、全体が一気に均等に冷凍できるようにしましょう。
下味をつけて冷凍すれば、解凍後そのまま味付けせずに使えます。
味付けして冷凍すると時短になるのは、塩のおかげで冷えやすくなるからなんですね。
さらに味付けしてから凍らせると、しっかり中まで味がしみこんで美味しくなります。
さらに解凍せず、凍ったままの状態の肉を料理する方法もあるので、興味がある人は試してみてください。
ブロック肉や塊肉はドリップをふきとる
大きな鶏肉(モモ肉)や豚の塊、ローストビーフ用の牛肉などは、冷凍前に一手間必要です。
肉を買ってきたときに、血のような汁が出ていることがありますよね?
あれがドリップです。
ドリップとは、肉から出てくる水分やたんぱく質、旨味成分のことです。
肉に付着していると匂いの原因になったり、凍ったときに固まって氷が付着してしまいます。
肉の生臭さの原因でもあるので、ブロック肉や塊肉はキッチンペーパーを使って、表面のドリップをふき取りましょう。
ドリップを除去した後、ラップをして空気が入らないよう保存袋に入れ、冷凍しましょう。
コツは急速冷凍
肉を冷凍するときに重要なのがスピードです。
肉も魚も鮮度が重要で、古くなるほど味が落ちていきます。
冷蔵庫で冷やしていても鮮度は落ちいくので、凍らせる時もできるだけ早く冷凍できたほうがいいんです。
「急速冷凍ってどうやるの?」と思うでしょうが、液体窒素を使って凍らせたりするわけではありません。
家で簡単にできる方法があります。
ジップロックに入れた肉を冷凍庫に入れるときに、金属製のトレーやボウルを使用します。
なぜ金属?
金属製のトレーやボウルを使うのにはそれなりの理由があります。
”金属は熱伝導率が高いから”です。
つまり冷凍庫に金属を入れると、ものすごい勢いで冷えます。
その金属の性質を利用すれば、短時間で肉を冷凍できるんです。
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フライパンや鍋が金属で作られているのも、この熱伝導率の高さがあるからなんです。「金属製のトレーがない」と言う人は、金属製のボウルに接触面を増やした状態にすると早く肉が凍ります。
肉が凍った後はボウルを取り出し、そのまま肉を保存すれば問題ありません。
冷凍保存とは
肉を冷凍して勘違いしてしまうのが、腐らないのでいつまででも冷凍できると思ってしまうこと。
だって氷は腐りませんもんね。
でも長期間冷凍庫に入れておくと、霜や匂いがひどくなります。
理解しておいて欲しいのは、”冷凍するのは短期間保存するため”です。
冷蔵庫では1週間保存できないけど、冷凍庫なら長持ちさせられます。
冷凍することによって、細菌や雑菌の繁殖が抑えられるので腐敗しにくくなります。
冷凍しても菌は死滅しません。
加熱しなければ菌は死滅しないのを忘れないようにしましょう。
冷凍保存は最長でも1ヶ月
肉の冷凍保存の目安は1ヶ月と覚えておくとわかりやすいでしょう。
冷凍=万能ではないので、長期間保存するのには向いていません。
冷凍する前にジップロックに日付を書き込んでおくと、目安になります。
肉はたんぱく質ですが、脂肪(脂質)も含んでいます。
凍っている状態でも脂肪は酸化しやすいので、匂いがドンドン悪くなっていきます。
冷凍期間が長いほど味が落ちていきます。
やってはいけない冷凍
一番気をつけてほしいのが、冷凍のしなおしです。
解凍した肉を、もう一度冷凍するのはやめましょう。
冷凍焼けしたりするので、おすすめできません。
先ほどから”小分けにしてラップ、ジップロックで保存”と言い続けていたのは、コレが理由です。
全体を解凍してしまうと、使い切るしかなくなります。
いったん解凍した肉は、再度冷凍できないと覚えておいてください。
もうひとつやめてほしいのが、買ってきたときのパックのまま冷凍することです。
まずパックにドリップを吸収するシートが入っています。
”ドリップと一緒に冷凍すると匂いが出る”と先ほども説明しましたね。
さらにパック内には空気もいっぱい入っています。
酸化しやすくなるだけでなく霜もついてしまうので、手間がかかりますが面倒くさがらず、ジップロックに入れましょう。
冷凍焼け
長期間、肉を冷凍保存していると冷凍焼けを起こします。
2度冷凍した場合も冷凍焼けを起こすことがあります。
肉の色が茶色く変色したり、表面が乾燥してしまっていたら冷凍焼けしています。
この冷凍焼けは肉に限らず、魚や野菜を冷凍した場合でも起こる現象です。
食べられないことはありませんが、おいしさや鮮度はかなり落ちています。
脂身を取り除く
肉のたんぱく質と脂身である脂肪とでは、凍る速度も溶けるスピードも違います。
つまり脂肪が多い肉は、冷凍も解凍も均一にしづらいということです。
それに脂肪はおいしかったりしますが、カラダのことを考えると摂取しすぎるのも良くありません。
僕がやるのは、鶏肉や豚肉のブロックを凍らせる前に、脂身や皮を取り除いておきます。
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肉の冷凍保存のまとめ
保存期間の目安
牛肉、豚肉、鶏肉の大きさを目安にしてください。
・挽肉 2週間
・薄切り肉 2週間から1ヶ月
・ブロック 塊肉 約1ヶ月
今回は肉を保存するための冷凍方法のコツを説明してきました。
解凍方法も紹介しています。
肉の解凍方法にもコツがある?品質を守っておいしく料理しよう!
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お肉は正しい方法で冷凍保存して、おいしさもしっかり保存しましょう。
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