キュウリは夏野菜の代表格で、シャキシャキとした食感とさわやかな味が魅力です。家庭菜園でキュウリを育てるには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、キュウリの育て方について、種まきから収穫までの手順を紹介します。
種まき
キュウリは温暖な気候を好むので、霜が降りなくなる4月中旬から6月上旬に種まきをします。ポットに土を入れて水をしっかりと与えた後、2~3粒ずつ種をまきます。発芽率の良い種なら1粒ずつでOK。覆土は薄くして、発芽までに保温資材をかけておきます。発芽すると保温資材を外して、日当たりと風通しの良い場所に移します。
時間差で収穫したい場合は2週間ずらしで種まきすると良いですよ。
植え付け
本葉が3~4枚になったら、畑に定植します。畑は事前に堆肥や苦土石灰、化成肥料などを混ぜ込んで耕しておきます。マルチフィルムを張って雑草や泥はねを防ぎます。株間は50~60cmほどにして、ポットから苗を取り出して植え付けます。植え付け後はたっぷりと水をやります。
支柱立て
キュウリはつるが伸びるので、支柱やネットを使って誘引します。支柱は合掌式や直立式などがありますが、ネットを使うと簡単に誘引できます。ちなみにうちは直立式です。ネットは高さ1.5~2mほどに張り、つるが絡みつくまでは麻ひもなどで結んでおきます。
整枝・摘芯・摘花・摘葉
キュウリの実ができるかできないかはここで決まるといっても過言ではありません!成長が悪くなったり実が黄色くなって収穫ができなくなる場合があるので、摘芯・摘花・摘葉は必ず行いましょう。
キュウリは根張りを良くするために、株元から5節までのわき芽や雌花は摘み取ります。それより上のわき芽は子づるとして伸ばし、雌花がついたらその先のつるは摘み取ります。親づるはネットの先端まで届いたら摘心します。摘葉は風通しや採光を良くするために行い、特に下部の葉は病気の原因になるので取り除きます。
キュウリの病害
キュウリは人気の高い野菜の一つですが、栽培するにはさまざまな病害に注意しなければなりません。キュウリの病害は、主に茎葉、株全体、果実に発生します。この記事では、キュウリの病害の種類と特徴、予防と対策について紹介します。
茎葉に発生する病害
茎葉に発生する病害は、うどんこ病、べと病、褐斑病などがあります。これらの病害は、湿度が高く温度が低い条件に強く、特に春や秋に発生しやすいです。茎葉に斑点やカビが出てくると、光合成能力が低下し、生育や収量に影響します。また、果実の品質も低下させることがあります。
うどんこ病
うどんこ病は、キュウリの葉や茎に白い粉状のカビが発生する病気です。カビは風や雨で飛散し、他の植物にも感染します。うどんこ病は発生初期には見逃しがちですが、放置すると葉全体が白くなり、枯れて落ちてしまいます。
追肥・水やり
キュウリは生育が早く肥料切れしやすいので、収穫後は2週間に1回程度追肥をします。オーガニックのもしくは肥料化成肥料を1株当たり1握りほど散布してください。水やりは土が乾いたらたっぷりと与えますが、過湿にならないよう注意します。
追肥のし過ぎや水をあげすぎると葉っぱや実が黄色くなってしまうことがありますのでやりすぎないのがポイントです。
追肥よりも簡単な方法
収穫
キュウリは開花から約1~2週間で収穫できます。品種によって適期が異なりますが、若くて小さくても食べられます。収穫は早めに行って、新しい花や実の着生を促します。収穫するときはハサミやナイフで切り取り、手で折ると茎が傷むので避けます。
食べごろのサイズの実ができたら、直ちに収穫しましょう。実がついたまま放置しておくと次の実が育ちません!たくさん収穫したいならドンドン刈り取りましょう。
最後に
以上がキュウリの育て方の基本です。キュウリは病害に弱いので、病気に強い品種を選んだり、早期発見・防除をしたりすることが大切です。また、コンパニオンプランツとしてネギを一緒に植えると、つる割病などの予防になります。うちでは脇に玉ねぎを植えています。キュウリは時期をずらして何度か作れば、長く収穫を楽しめます。
0 件のコメント:
コメントを投稿