アメリカで不動産購入方法と7つのステップ!成功する準備をしよう!

2/25/2019 更新:2023年08月08日

海外生活

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アメリカで不動産を購入するのは、思っている以上に大変です。

賃貸の場合、家賃がドンドン値上がりするし、大家が家を売ると言い出したら出て行かなきゃいけなかったり、何かと心配事がつきません。

「じゃあ家を買ってしまおう!」と思ってもすぐ家を見て買えるわけではありません。

不動産購入にいたるまでにステップがいくつもあり賃貸住宅を借りるよりも手続きも多く時間もかかります。

アメリカで不動産の購入を考えている人に知っておいてもらいたい7つのチェックポイントをまとめてみました。

アメリカで不動産を購入する7つのステップ

アメリカで不動産を購入する7つのステップ


日本とアメリカでは不動産購入の方法も、探し方も違います。

日本の常識で購入を考えると信じられないことに驚いたり、不動産を購入するどころか家の中を見せてもらえないなんてこともありえます。

順番を追ってしっかり準備していけば、スムーズに不動産を選ぶことも、購入することもできます。

・ローン会社を探す(morgage lender)
・不動産仲買業者を探す(realtor Agent)
・不動産を探す
・値段と支払いの計算
・オファー
・インスペクション
・不動産の状態と最終交渉


僕の場合、過去にも不動産購入を考えていた時期もあり、今回家を買う前にかなり下調べをして準備もしていました。

住宅ローンを組んで家を購入する場合、気に入った家を見つけてから、オファーを出して不動産を購入しカギをもらうまで、最短で30日弱でいけます。

まずローン会社を探す


不動産を購入することを考えると、まず”どんな物件があるのか?いくらなのか?”が気になるはずです。しかし最初のステップは、不動産を見つけることではありません

現金で不動産を購入するならローンは必要ありませんが、全額一括で支払わない人にはローンが必要になります。

なぜアメリカで家を買う場合、欲しい家を見つけるより先にローン会社を見つけなければならないのか?と不思議に思うでしょう。

不動産屋に行って、金額を言えば相場の物件を見せてくれるんじゃないの?と思いがちですが、こういった日本の常識はアメリカの不動産業界では一切通用しません。

まずローン会社(morgage lender)にpre-approvalを出してもらいましょう。このpre-approvalには、いくらまで住宅ローンを貸せますという上限額が書かれています。

その証明書をもって不動産屋(エージェント)を見つけなければ、家を見せてもらえません。不動産を買えるかどうかもわからない人に、家を見せても時間の無駄になるので、pre-approvalがないと相手にもされないのです。

銀行かローン会社か


僕は銀行からもローン会社からもpre-approvalを取った経験があります。

その上での比較点がいくつかあるので、不動産のローンを組む場合どちらがいいか参考にしてください。

必要な物は過去2年分のTAXファイルと最近3ヶ月のインカム証明。さらに頭金や諸経費を持っているか確認する為の間近3ヶ月の銀行のStatement。

銀行の場合は、wells fargoだったりbank of america、日本人だとunion bankを使う人が多いでしょう。

僕はメインバンクがwells fargoだったので、ローン審査担当の人の予約を取って、2,3日後にpre-approvalをもらいました。

ローン会社を使った場合、審査は翌日に終了。

bankrate.comというサイトでローン会社や金利を見て探すことができます。

Bankrate


自分のPurchase price(不動産購入金額)、 Down payment(頭金)、Credit score(クレジットスコア)を入れるとその時のローン会社とレートが出てきます。

半日くらいごとにローン会社や金利が変わるので、こまめに見てみるのもいいでしょう。

不動産購入の金利交渉


pre-approvalをもらったからといって、その銀行やローン会社を必ず使う必要はありません。ただしいくつもpre-approvalをもらうと審査段階でクレジットスコアが下がってしまう可能性もあるので注意しましょう

クレジットスコアについて知りたい人は アメリカ生活で必須なクレジットスコアを徹底解説!簡単にスコアを上げる方法を参考にしてください。

金利を下げる交渉方法は、price(不動産購入金額)、 Down payment(頭金)、Credit score(クレジットスコア)で何%になるか聞きましょう。

例えば一般的な銀行で5%の金利だったとしましょう。使う予定のローン会社が5%と言ってきたら、”信用がある銀行のほうがいい”と言って乗り換えるそぶりを見せてもいいでしょう。

4.75%だと言われた場合、銀行よりも安いのでスグOKを出してしまいそうですが、まだまだ交渉の余地アリです!

ここで、先ほど紹介したbankrate.comを使い、最近で一番安いレートのローンをプリントアウトして見せます。

するとほかのもっと安いローン会社の見積もりを見せられた、ローン会社の担当者は考えるか上司と話をするはずです。

ここで$1000や$3000を支払ってポイントを買うとさらに金利が安くなるプランの話をして、どこまで下げられるかトコトン情報を聞き出しましょう。

僕の場合、金利を上乗せして騙そうとしていないと言う発言をいただくまで粘りました。
 

 
ポイント 

pre-approvalをゲットすることが目的ですので、ここでローン会社決定ではありません!ここを勘違いしないように!

不動産のローンを組む場合、間近3ヶ月の銀行のStatementが必要なのですが、大きな金額の入金、送金があった履歴が残っていると審査時に説明が必要になります。

最近では自力でアメリカで住宅購入するのが困難になってきており、日本人はもちろん、現地のアメリカ人でさえ、親に頭金を助けてもらうというケースが増えています。

日本の親から頭金を送金してもらったりする場合はローンの審査3ヶ月以上前に送金を済ませておくこと。送金理由も”アメリカで不動産購入する為の頭金”としておくこと。

不動産仲買業者(realtor Agent)を探す


ローンを組めるという証明をゲットすると、やっと不動産購入者として認識されます。

ここまで準備ができたら、家探しを始めても問題ありません。

RedfinやRealtor.comなどを使って物件を探し始めて、気に入った不動産物件があれば、セーラーエージェントの名前と連絡先が書いてあるので直接電話やE-mailを送りコンタクトを取りましょう。

しかし、1回物件を見て購入決定になるケースはほとんどありません。

毎回気に入った家のセーラーエージェントに連絡をして、不動産購入できる証明をしていたらものすごい時間がかかるし、めんどくさい!

ということで、まず自分で不動産仲買業者(エージェント)を見つけましょう。

知り合いのおすすめの人を紹介してもらってもいいし、ネットで評価の高い人を選んでもいいし、不動産屋を訪れて聞いてみるのもアリです。

エージェントは使ってみるとわかるのですが、相性が大事で、合わない人をエージェントにすると時間の無駄になりかねません。

アメリカは移民の国です。当然エージェントもアメリカ以外の国の出身の人もたくさんいます。

ダメだと思ったら、エージェントを変えてしまう勇気も大事です。不動産って人生で大きな買い物なので、妥協せずに信用できるエージェントを探しましょう。

エージェントの意見はあくまで参考


不動産を購入するのはあなたであって、エージェントではありません!

エージェントはあなたが雇った不動産を買うための交渉人で、アドバイスや内見をさせてくれるからといって、言いなりになる必要は全くありません。

たまに聞くのが、”押しに弱い日本人が、エージェントに言われるまま住宅を購入してしまったという話”です。セールスマンに売りつけられるお客さんになってはいけません。立場が逆ですよ。

僕は自営業をしているんですが、自分がもし人を雇っていて、その従業員に給料を上げろと言われて言いなりになることはまずありません。エージェントに無理難題を言ってやらせるくらいでいいんです。

僕が使っていたエージェントをJとしておきます。

彼はよく「この物件はおすすめだから気に入ると思うよ」といくつか紹介してくれたのですが、僕も嫁も無反応でスルー。最終的に選んだ家についてJは「この家を買うのかい?」と確認してきました。

”買う本人がほしいと思う家”と”エージェントがおすすめする物件”が一致するとは限りません。

ただし、エージェントも不動産のプロで経験を重ねているので彼らの意見は無視できません。あくまで参考程度でいいので、情報の一つとして聞いておきましょう。
 

不動産エージェントは売買成立まで無料


不動産エージェントは、住宅の売買が成立するまで一切収入にはなりません。

そのため、物件を20、30と見ていくと明らかにめんどくさがったり、フットワークが重くなったりします。

そして”早く買う家を決めてくれよ”というオーラを出してくるエージェントもいます。

実際にあった話では、理想の値段で自分の住む場所に気に入った不動産物件がなかった時期に、「隣町の家が見たい」とJに言ったところ、「何で隣町なんだ?買う意思ないんじゃないのか?」と半ギレで返答が返ってきました。

この時は僕も家を購入することにストレスを感じていたこともあり、Jの半ギレに激怒!

Jの上司と話したところ、僕が激怒していることを理解した上で、「今後も困ったことがあれば言ってくれ」となだめられたが怒りは収まらず、J本人とも話をしました。

僕がJに言ったことそのままの内容が以下です。

「俺は今年中に必ず家を買う。そのことは確定している。ただし納得した物件以外、絶対に買わない

「今まで3ヶ月物件探しをしてきて、ここで俺がエージェントを変えたり、家を買うのをやめたらJは無料で働いたことになるんだぞ!俺が納得するように家を買わせることがJにとって一番良いことなんだぞ」

この説教に納得したのか、フットワークも軽くなり、電話もスグ折り返してくるようになりました。

自分の仕事でもないのに、アメリカでこんなアルバイトや従業員を教育するようにエージェントを育てる羽目になるとは・・・

そして4ヶ月目に最終的に家が決まることになるのですが、その間にまたJがたるんできたので、エージェントを変えるかもしれないという態度を匂わせたらしっかり働き出しました。

Jの場合、売買成立後にも使えると先読みして最後までエージェントとして雇いました。

合わないエージェントなら変えてしまったほうが早い場合もありますが、そのエージェントによって得意、不得意があります。

自分の意見を押し付けてくるようなエージェントは即クビでOK。いい事しか言わないエージェントも不要。

こっちの話や条件をよく理解していて、気づいていないことを教えてくれたり、親身に考えて物件を探してくれるエージェントを探すと良いでしょう。

購入する不動産を探す


エージェントが決まった後は本格的に物件を探します。

不動産物件を探すサイトについて書いたブログもあるので参考にしてください。

アメリカで住宅を探すなら3つの物件サイトを活用しよう!

まずは自分が借りられる金額と月々の支払いで購入金額、予算を決めましょう。

ポイント 

家を探す時にエージェントは高い物件をおすすめしてくる傾向があります。理由は借りられるローンの金額を知っているうえ、売買成立した時の%が手数料で彼らの給料になるからです。もし高い不動産物件ばかり進めてくるようなら、はっきりいくらまでの家しか買わないと伝えるのも一つのアイディアです

次に大切なのが場所


自分が住むならどこが良いのかよく考えましょう。

・買い物する場所は近いのか
・職場との距離
・子供がいるなら学校はあるか
・賃貸として貸し出すなら家賃の相場
・ゾーニング
・治安はどうか


最初に挙げた3つは自分が住宅を購入した後、生活しやすい環境かどうか。これはたいていの人が調べるはずです。

賃貸として貸し出す不動産を購入する場合、家賃の相場を知った上で返済を考えることになるので、前もって調べておきましょう。近くに大きな会社や大学があれば借りても賃貸料も多くなりますし、不動産の値段も高くなりますからね。

不動産のゾーニング


アメリカの場合、街によってゾーニングといって区分けされている場合があります。

例えばビジネスとして使用してももいいというゾーニングだったり、過去に水害があった場所は”保険に入りなさい”とアナウンスされているゾーンもあります。

ゾーンによって物件購入後に保険を支払わなければいけないエリアもあるので、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

ゾーニングはいろいろあり、シティの頭金の補助を受けられるエリアや、実はシティだと思っていたらカウンティの管轄だったというゾーンもあります。

治安は購入前に絶対調べるべき


日本人がアメリカに住む場合、一番ギャップがあるのが治安でしょう。

スゴイキレイで大きな家を購入したところで、隣近所でバンバン銃声が聞こえてくる場所だったら、その不動産購入が成功だったと言えますか?

そんな場所、貸し物件でも人気がなくなって安い賃貸料しか取れなくなります。

ということで、気に入った家を見つけたらまず治安を確認しましょう。

アメリカは景気がいいなんて言われていますが、現状ではホームレスが増え続けていて、売り家に侵入しているケースがよくあります。実際に危ない場所も知られていないだけで結構多いのが現状です。それが原因で売り家に見張りを泊まらせている物件もあるほどです。

一昔前までは、気に入った家があったら、朝昼晩の3回1時間くらいずつ、そこに行って車で様子見するといいと言われていました。

今ではネットのおかげでそんなことをしなくても比較的簡単に治安を調べられます。

crimemapping.comで自分の購入する不動産の場所を入れると、過去10ヶ月程度の近所であった警察のレポートが見られます。

街によってはレポートが載っていない場所もあるので、crime mapと打ち込んだあとに自分の調べたいシティの名前を入れて調べてみるといいでしょう。

僕が賃貸で住んでいた場所も購入する不動産の場所もneighborhood watchの看板があり安全なエリアでした。

”neighborhood watchとは犯罪防止のために地域住民による監視をしているよ”というもので、近隣の住人が集まって警察の指導をうけて、防犯対策をしています。

もし購入する不動産のストリートにneighborhood watchの看板が立っていれば犯罪が少ない、安全なエリアである可能性が高い目安になります。

購入して引っ越したあとに危ないエリアで日本人にはとても住めないなんてことになっても困るので、まず治安だけは絶対調べておきましょう!

値段と支払いの計算


欲しい家が見つかったら、まず売主が決めた値段を見てみましょう。

おすすめの方法はrealtor.comで希望の物件をクリックして詳細を出してください。

物件の写真の下に進んでいくとPayment Calculatorという場所があるのでクリック。

ペイメント


ローンの住宅価格(Home Price)と頭金(Dawn Payment)の数字を変えて計算できるのはもちろん、金利(Interest)も変更できるので、実際の月々の支払額が正確に計算できます。

月々の支払いが問題なくできるかの目安になりますので、予算を決めて気に入った家が見つかったらすぐに計算してみましょう。

Principal & Interestは元本と金利の合計金額です。

Property Taxが月々の固定資産税。

Home Insuranceは火災などの保険。

HOA Feesは、コンドやアパートの一棟を買った場合に支払う管理費。一軒家などは必要ありません。

Home Insurance、Mortgage Insurance、その他のInsuranceは、ローン会社が見つけてきてくれますが最安値とは限りません。

自分で自動車保険を買っている人は、安いHome Insuranceがあるか聞いてみるのも良いでしょう。

ローン会社は僕のことを”値引き交渉してきた細かいヤツ”としっかり認識していたようで、保険は最安値のものが初めから用意されていました。

不動産ローンの保険 (Mortgage Insurance)



ペイメント

先ほどよりもMortgage Insuranceという項目が増えているのがわかると思います。

コンベンショナルローンの場合、頭金(Dawn Payment)を20%以下で不動産を購入すると、Mortgage Insuranceというのローンの保険を支払う必要があります

元本の支払い合計が20%を超えるとMortgage Insuranceというのローンの保険を支払う必要がなくなります。(ただし初めの2年間は20%支払ってもなくならない)

FHAというアメリカ(国)がやっているローンは頭金が3.5%でローンが組めますが、ローンを全額完済するまでこのMortgage Insuranceを支払い続けなければいけません。


ですから、最低でも5%は頭金を作ってコンベンショナルローンにすることをおすすめします。

なるべく20%以上の頭金がおすすめですが、お財布と相談してください。

月々の支払額


不動産を探すという項目にも書きましたが、ゾーニングによって完済するまでの間、支払い義務が生じる保険もあります。

Principal & Interest、Property Tax、Home Insuranceは絶対に支払う分。

HOA Fees、Mortgage Insurance、その他のInsuranceは、場所とローン状況によって支払いが生じる分。

忘れていけないのが、ゴミと水道料金

賃貸では家賃に含まれているケースもありますが、不動産購入後はシティにいってアカウントを作り毎月支払う必要があります。

オファー


気に入った物件が見つかったら、エージェントを通してオファーを出すことになります。

書類を作ってもらい購入の希望金額を決めて、売主のエージェントに伝えます。

だいたいオファーを出してから3日以内に返事がきますが、オファーが通らなかったり相手にされなかった場合はお断りの連絡がエージェントに来ます。

ここで一つ豆知識。アメリカの不動産エージェントは、オファーがダメだった場合何も連絡してこないことがあります。どうなったか連絡がなかったり、心配な場合はエージェントに確認の電話をしてみましょう

アメリカ不動産のオファーの入れ方


オファーの入れ方は、はっきり言ってどれが良いとは教えにくいんです。

なぜなら不動産ひとつひとつ条件が違うし、ほかの人もオファーを入れて来ることがあるから。

僕もこのオファーが一番苦労してストレスを感じました。

僕が実際に行った例を説明していきます。

1軒目 

場所は比較的安全で、2ベットの一軒家。ガレージを改装して部屋にしてあったので、実質は3ベットとして使えるという物件。

仕事場と車の安全を考えて絶対にガレージは必要と考えていたのですが、比較的安全な場所で安い。そこで、売主の希望価格から1万ドルやすくオファーを出しました。

カウンターオファーが来て、1万ドルは安くしないけど2000ドルなら下げてくれるという話でしたが、ガレージを元に戻すのに2000ドル以上かかりそうだったので断念しました。

その後すぐ同様の場所でお手ごろ物件を発見。スグにエージェントJに連絡しましたが、家を見学に行く直前に誰かがオファーを入れてしまいペンディングになってしまったので、オファーできず。

それからは、とにかく早く売りに出た家を見つけようと、2つのサイトを使って、4時間ごとに確認するようになりました。

2軒目 

希望の場所に、お手ごろな値段の物件を発見し、その日中に家の中を見に行きました。どうしても買いたいとJに伝えると、売主希望額よりも5000ドル増しでオファーしたほうがいいとアドバイスがあり、気に入っていたので即オファー。

ガレージありで、仕事場にできるエクストラの部屋もある。ただし屋根を張り替えなければいけない部分と、エクストラの部屋のコンクリートを張り替えなければいけない為、広い家なのに安くなっていた。

このオファーは締切日までオファーを受け付けて、売主が気に入ったバイヤーを選ぶという物で、Jが売主側のエージェントと話をしたところ好感触と連絡アリ。

”これはいける”と思っていたところ、最終日に別の人がオファーを入れた。

この別の買い手というのが、ファーストホームバイヤーの邪魔ばかりする、投資家(フリッパー)。このフリッパーは市場価格より安く現金買いしていく

手直しがある家は安く売りに出されていて、FHAローンではオファーが出せなかったりするのです。僕はこの時コンベンショナルで頭金35%入れ、さらにフリッパーよりも高い金額の表示をしたのに購入できませんでした。

これにはさすがに激怒して、何が悪いのか理解不能で、セーラーエージェントに直接電話してやりました。

しかし詳細を聞いて納得。

この物件、銀行(アメリカの某大手)が所有しており、ローンのオファーで受けると、アプレーザル(appraisal)とインスペクション(inspection)で引っかかるという懸念から現金買いを最優先としていました。

直す場所で値引きされ、査定価値が低く出るとローンも通らないという危険性があるので、安くても確実に回収できる現金買いを選んだそうです。


3軒目

家の広さが、1300sqの3ベットでガレージあり。庭にアボカドやレモンの木もあって、家もまあまあキレイ!値段は予算内で問題なし。場所が微妙だったが、Jの同僚がセーラーエージェントだったので売り手希望額より5000ドル安くオファー出せないか聞いてもらいました。

するとOKの返事が来たのでオファーを出したところ、翌日、コートコンファミケーションの物件なのでオファーの書類が違うから、サインし直してくれと電話があり、サインをし直しました。

このコートコンファミケーションをネットで調べるとめんどくさそう。

持ち主が亡くなり子供たちの持ち物件だが、売った金額を兄弟6人で分けるので全員のサインがいる。”裁判所の不動産を販売してもいいという許可”がいるらしい。1週間で裁判所の許可が出て、オファーを出した2ヵ月後に住人が退去するまで住めない。

この状態でもなんか嫌な感じだったのに、いざとなったら5000ドルも割引しないとか言い出した兄弟が一人いたらしい。即こちらからお断りしました!安全でもないし時間かかるし、百害あって一利なしということで却下。

3回オファーを出してもう、ストレスが半端ない状態でした。

ここから、僕と嫁の反撃が始まります。このやりきれない感にストレスを感じまくっていた僕と嫁は、大胆な行動に出ます。

まずJに見たい物件(見たくなくても予算内で場所が平気そうな場所)を全てリストアップして、2日かけて全ての物件を見に行き、その中で気に入った物件3つに一気にオファーを出そうという計画。

Jいわく一気に3つの物件にオファーを出せないから、希望金額をセーラーエージェントに伝えて反応を見るという作戦に変更。

このあたりからJも、うちらがいよいよ本気で勝負をかけているのに気がついたようで、3つの不動産物件に2万ドルくらいずつ下げた値段で反応を探ってくれました。

そのうちの1軒は内装外装ともにリモデルしてあり、売主希望額より6000ドル高い値段でオファーが入ったらしく終了。

4軒目

残り2軒のうち一軒が1万ドル下げるとの話がきました。すぐに返事をせず、1週間くらい様子を見ました。

この4軒目のオファーが購入することになった物件なんですが、2000sqで、離れにガレージと作業用の小部屋がある。作られたのは約70年前とかなり古い西洋風の家。1980年ごろに中をリモデルしたようで、オーブンとディッシュウォッシャーも新品。

増築してある家なのでセカンドリビングルームありの3ベット2バス。ガレージと家の間に中庭があるし、neighborhood watchをしている地区で安全。

しかもお年寄りが住んでた家でワンオーナーだったようなので、メンテナンスがしっかりされていて、さらに住みやすいようにいろいろ手が加えられていました。ホールハウスファンも付いていたくらいなので、相当住みやすいのはすぐわかりました。

若い買い手はまずリモデルされた家を買いたがるので、これはすぐオファーが入らないと予想して、様子見していたんです。

で、いざ木曜日の昼3時ごろにJのオフィスに行ってオファーをすることに。

いつもなら、「どうしてもほしい物件なら+5000くらいでオファーを出したほうがいい」といい続けてきたJが、900ドルとか細かい金額は邪魔だから、安くオファーを出そうと強気の発言が飛び出しました。

4時にはサインをして家に帰って夜の11時にまた日課の物件探しをしていると、さっき僕たちがオファーを出した家がペンディングになっていました。

僕と嫁はそれを見て、「あーーーーーーーまたやられた><」とがっかり。時間を空けすぎてオファーが入ってしまったと落ち込みました。

しょうがない、また探すしかないかと思いながら寝て、翌朝10時にJから電話。

「おめでとう~~~!オファー通ったよ~~~!」と朝からテンションが高い。

オファーを出したその日の夜10時に、売主がOKしてサインしたので僕たちのオファーによるペンディングだったそうです。寝ていると思ったので夜10時に電話しなかったとJは言っていました。夜10時なんて早い時間に寝るわけないのに。

そのあとスグJのオフィスに行ってインスペクションの予約を入れると3日後の1時と決定。

Jはこのアップデートされていない家を見たとき、「ホントにこの家にオファー出すのか?」なんて言っていたのは、人気物件=リモデルされたキレイな家という固定観念から。

僕と嫁も見るところや注意しているところが違います。もちろんJも違います。

オファーを出したあと2回家を見に行きましたが、最終的にJも「この家住みやすそうだな」なんて言っていました。

ポイント

リモデルやアップデートされてる家は見栄えが良くて、買い手も集まりやすいので、高くオファーを出さないと負けてしまう場合がある。

古い家でも、メンテナンス次第で安くいい不動産が手に入る。

キッチンのリモデルなら5000ドルから1万ドルでできる。家の内装全部でも2万ドル程度、屋根を全部張替えても1万ドル。

転売目的のフリッパーは3万ドルで直してキレイして10万ドルの利益を出していることを考えましょう。

古い家のほうが最近の新築よりも造りが頑丈で、修繕も簡単。オファーを出す前に状態を確認しましょう。

購入前のインスペクションとアプレーザル


購入したい不動産にオファーを出して受け入れられると、次がインスペクション(inspection)とアプレーザル(appraisal)になります。

この2つで最終的な家の価値や状態の詳細がわかるんですが注意点とおすすめ方法を説明していきます。

インスペクション(inspection)


エージェント(僕の場合はJ)がインスペクターを手配してくれて、家の状態をチェックしてくれます。

費用は約400ドル程度。

屋根とシロアリ、家の内外の検査をしてくれます。僕の場合は3人が検査にし来ました。

このインスペクションはエージェントが手配するのですが、大きな問題(Major Problem)があった場合、修理してからでないとローンが通らないことがあります

たいして大きな問題がなければ、ローンに響かないので調査結果に出さない箇所もあるそうです。

僕たちの場合、”どんな小さな問題も見逃す気がない”というのをJも重々承知していたので、インスペクターに細かく確認するように言ってくれてました。

1時間ほどで終わるのですが、いちいち細かく話を聞いていると、エアコンの利き具合やコンディションも細かく説明してくれて、小さな欠点も説明&レポートしてくれました。

さらにレポートが届いたあとにも、嫁は電話して詳細を聞く徹底ぶり。

とりあえず大きな問題もなくインスペクションは終わりました。

ポイント

インスペクションは絶対に立ち会うこと!インスペクターの反応を見ながら、ガンガン質問してOK。

買い手がお金を支払って検査している以上、全てを知り権利があります。

アプレーザル(appraisal)


アプレーザルはローン会社が、”購入する物件の不動産価値がいくらなのか?”を調べる検査です。

アプレーザルはインスペクションと違って人を選べません。

ローン会社が自分で雇った人間で、価格操作をしてしまうと市場価格がおかしくなる為です。

もし50万ドルでオファーを出したのに30万ドルの価値しかない家だった場合、ローン会社は損をするのでお金を貸してくれません。

きちんと不動産物件に価値があるという査定が必要なんです。

ローン会社がアプレーザルの手配をしてくれます。3日後くらいにはアプレーザルが終わり査定額が出ます。

費用は約500ドル。

アメリカでローンを組んで不動産を購入する場合、インスペクションとアプレーザルの2つの検査が必要です。

不動産の状態と最終交渉


インスペクションとアプレーザルが終了すると、最終交渉に入ります。

エージェントの会社の担当者の人が来て、細かい金額交渉をするための話し合いをします。

網戸が壊れていたりエアコンの利き具合が悪いなどの不備があれば、その修理費を購入額から引いてもらうのか、直してもらうのか。

修理費がいくらかかるのか、詳細を売主と話し合いして双方のOKが出れば交渉成立となります。

僕の場合は小さな問題がいくつかあり、購入額から引いてもらうことに。

Jがインスペクションのレポートから試算した金額を引いてもらえるか売主に交渉しました。

僕の当初の予想では、おそらく値引き希望額の半分くらいで話が来るだろうなというのが正直なところでした。

翌日すぐにJから電話あり。

「売主がこっちの割引金額でOKだって。交渉成立だよ~!」

あっさり全額値引きしてくれるということで話がまとまりました。

ポイント

住宅購入する前のこの最終交渉で直してもらう場合は、そのままオファーを出した時の金額が支払い金額になります。

しかし修理費を割り引いてもらう場合も、そのままオファーを出した時の金額が支払い金額なんです。

例えば50万ドルの家を買って修理費が1万ドルなら49万ドルのローンだと思いますよね?僕もそう思っていました。しかしこれは間違い。

購入金額はあくまでオファーを出した時の50万ドルで、1万ドルはクレジットになります。ですのでタイトルカンパニーに支払う金額が1万ドル少なくてすむと考えましょう。

あとは、ローン会社の書類にサインをして、タイトルカンパニーにお金を納めて終了。

カギを受け取って不動産購入終了となります

ここまで長々と経験談を交えて書いてきましたが、人生で一番高い買い物が不動産です。

自分が欲しい家を納得した条件で購入するのが、不動産購入の成功といえるでしょう!

ストレスもかかるし大変ですが、妥協せず、無理しない範囲で、自分の気に入る物件を見つけてください。

このブログが少しでもアメリカで不動産の購入を考えている皆さんの参考になれば幸いです!

自己紹介

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カリフォルニア在住の日本人健康マニアです。 家庭菜園に関する情報、私自身の経験、役に立つ貴重な情報をシェアします。 ご質問や調べてほしいことがあれば、お気軽にご連絡ください。 A Japanese health fanatic living in California. I'll be sharing information about home gardening, my own experiences, and useful, valuable information. Please feel free to contact me if you have any questions or want me to look into anything.

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