”凍らせた肉を解凍するのは簡単”だと思いますよね?
ところが間違った方法でお肉を溶かすと、味が落ちちゃうんですよ。
じつは肉の解凍方法にもコツがあるんです。
今回は品質を守って、おいしく解凍できる方法を紹介します。
肉の解凍時に味や品質を落とさないポイント
お肉は解凍されれば柔らかくなるから、とにかく溶かせばいいんでしょ?
あまり知られてないけど、うまく解凍しないと味も品質も落ちちゃうんだ!
えー!どうせならおいしいほうがいいな
だったら上手な方法で解凍しよう!
一度凍らせた肉を溶かすときに、もっとも大事なことは”低温でゆっくり解凍”することです。
料理する直前にあわてて冷凍庫から出して、一気に電子レンジで解凍なんて経験ありますよね。
でも品質を保ったおいしいお肉を食べたいなら、前日からゆっくり時間をかけて溶かすのがベストです。
せっかくお肉を食べるなら、味もおいしいまま食べたいですよね?
正しいおすすめの解凍方法を説明する前に、やってはいけない解凍方法を見てください。
おすすめできない理由を知れば、正しい方法の理解が深まります。
解凍するときに気をつけること
おすすめできない解凍方法がこちら。
・同じ温度で全体を溶かす
・室温で解凍しない
・水やお湯を使用しない
・電子レンジを使わない
・室温で解凍しない
・水やお湯を使用しない
・電子レンジを使わない
普段やっている解凍方法があまりよくないと、驚いている人もいるんじゃないでしょうか。
時間がなかったり、うっかり忘れていて解凍しそこなうこともあります。
急いで溶かさなければいけない場合は仕方ないとして、時間に余裕があるときは正しい方法で解凍しましょう。
電子レンジは便利だから、よく解凍に使うけど味が落ちちゃうんだ!
でも解凍用のボタンもあるし平気なんじゃないの?
すぐ解凍できて便利なんだけど、味を保ったままの解凍方法ではないんだよ!だからおいしく解凍する方法を覚えておこう
肉全体を均一温度で溶かす
室温解凍の何が問題なのでしょう?
夏場でなければ”腐ることもないし、問題ないでしょ”と思っていませんか。
例えば氷を想像してみてください。
氷の表面が部屋の温度によって溶けはじめます。
中は氷の温度なのに表面は水の温度なので、温度が均一化ができていません。
しかも肉の場合、表面だけ解凍されてしまい雑菌が繁殖してしまいます。
ボウルにためた水やお湯の中に肉を入れたり、そのままかけて解凍するのもおすすめできません。
だってお湯や水が当たったところの温度が急激に上がりますよね。
急激な温度上昇により、肉の中からドリップがたくさん流れ出します。
ドリップの中には旨味成分含まれていて、溶け出してしまうので、肉のおいしさが失われてしまいます。
電子レンジを使わないほうがいい理由も、温度の均一化が理由です。
どうしても急いで解凍しなければならない場合、僕も電子レンジの”解凍(defrost)”を使います。
電子レンジはマイクロ波を照射して温めるので、解凍(defrost)を使用しても、部分的に温まってしまうのを避けられません。
電子レンジで解凍したら真ん中だけ凍ったままだったり、端っこだけ火が通ってしまったという経験はありませんか?
やむをえない場合は仕方ありませんが、なるべく前もって肉を解凍するようにしましょう。
しかも電子レンジで解凍するつもりが、温めすぎて火が通ってしまったりすることも。
どんな解凍方法がいいの?
ダメな解凍方法を見て、重要なポイントがわかったのではないでしょうか。
品質を保っておいしく肉を食べたいなら、ゆっくり溶かせばいいんです。
お肉屋さんもおすすめする解凍方法は2つ。
・氷水を使用
・自然解凍
・自然解凍
時間はかかりますが、どちらの方法も品質や味をキープできます。
氷水を使った解凍
もっとも品質を保って肉のおいしさを逃がさないのが、この氷水を使用した解凍方法です。
ジップロックで保存してある冷凍肉をビニール袋に入れます。
ボウルに氷水をはって、その中に肉を入れて溶かしていきます。
状況を見ながら氷を足して、肉の表面温度を調節しながら根気よく続けてください。
ドリップの流出も少なく、肉の旨味を保ったまま解凍できます。
しかし氷がたくさん必要なのと、低温を保つ手間がかかる、というデメリットがあります。
品質やおいしさにトコトンこだわるなら、氷水法がベストですが、普段の生活の中では正直大変すぎますよね。
一番おいしく味を保てるのが、この氷水の方法なんだ。お肉屋さんもおすすめする方法だけど、ちょっと大変だよね
ずっと氷を継ぎ足すのは、お肉の番人みたいで大変すぎるよ~
完璧な方法ではないけど、味も品質もキープしつつ手軽な方法もあるから、このあと説明するね!
簡単な自然解凍
僕の経験上、氷水では大変過ぎると言うのが本音です。
だから我が家はいつも、自然解凍です。
かなり時間がかかる方法ですが、安心で安全な方法でもあります。
前の日に冷凍庫の肉をジップロックごと、金属のボウルに入れて冷蔵庫に下ろしておく。
たったコレだけです。
リンク
大きさによって異なりますが、薄切り肉なら2~4時間程度、ブロックや塊肉なら6時間~8時間程度で解凍されます。しかも溶けた後も冷蔵庫内なので、腐ったり細菌が繁殖する心配もありません。
冷蔵庫内の冷たい空気でゆっくり溶け、内部の凍っている部分と表面との温度差ができにくいので、おいしく解凍できるんです。
肉が解凍された際に多少ドリップが出ますが、急速解凍した時よりも少量です。
この自然解凍なら、品質と味をかなり保てるので最もおすすめの方法です。
”前日に忘れず、冷蔵庫に移す”これがポイントです。
さっきの氷水より簡単でしょ?
コレなら私でもできるね!
凍らせた肉を冷蔵庫に移動するのを忘れないように、前日に準備しておこう!
アメリカでもよく行われる冷蔵庫解凍
もっともおすすめの自然解凍はアメリカでもよく使われる方法なんです。
アメリカではガレージ(車庫)があり、その中に冷凍庫が置いてある家が多いんです。
肉を大量に買うので肉屋さんで小分けにしてもらったものを、そのまま冷凍する家庭も結構あります。
お肉屋さんは空気を抜いたビニールに肉を入れテープで止めて、包装紙でくるんで肉の種類をスタンプ(記入)してくれます。
夜のうちに翌日食べる肉をガレージの冷凍庫から、室内の冷蔵庫に移動して自然解凍するのです。
だからコストコの大きな肉を、2パックも3パックもまとめて購入することができるんです。
だって冷蔵庫ほどの大きさの冷凍庫がガレージにあるんですから。
完全に肉を解凍しない
肉を全部溶かしてしまうと、ドリップがいっぱい出ます。
外側は柔らかく芯が少し凍ったままの状態がベストです。
肉を指で押してみると、少し硬い凍った部分を感じられたら、一番いい状態です。
さらに固まり肉を薄切りにする場合も、半分凍った状態だと、簡単にキレイに切れます。
ホントだ!芯が凍ってるほうが、包丁で切りやすい!
大きな肉を薄切りにする時も、半解凍だと簡単に薄切りできるよ
解凍のコツまとめ
おいしさく解凍する方法のコツを紹介してきました。
”ゆっくり低温で”を覚えておきましょう。
冷凍保存→解凍→料理
この3つ過程をしっかり抑えておけば、鮮度や品質を保てるので、おいしいお肉のままを料理できます。
【関連記事】
【冷凍保存】肉を保存するコツ 賞味期限を知りジップロックで急速冷凍
上手な肉の扱い方を覚えて、料理の腕を生かしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿