アメリカだとディスポーザー(生ゴミを砕いて流す装置)が付いていることが多く、詰まったりすることが頻繁にあります。
それにシャワーの排水溝のぬめりも気になっていたので、いい方法がないかと検索したのがきっかけ。
その時に出会ったのが”えひめAI”という自分で作れる便利な液体。
今では当たり前のように毎日使っているのですが、世間にあまり知られていないかも?と思い紹介することにしました。
えひめAIとは
愛媛県産業技術研究所が開発した環境浄化微生物のことです。
環境浄化微生物での海の浄化や、工場排水、生活排水の発生源対策として使用する目的で研究が始まりました。
えひめAIには1と2があり、えひめAI-1は産業用、えひめAI-2は家庭用に開発されました。
環境浄化微生物と言われても、なんだか微生物ってよくわからないですよね。
簡単に言うと汚れを分解してくれる良い微生物なんです。
えひめAI-1は酵母(パン酵母)、乳酸菌、納豆菌を糖蜜で発酵して培養した液体です。
えひめAI-2は納豆、ヨーグルト、ドライイーストなどを発酵させて培養でき、家庭でも手軽に作れるのが特徴です。食べ物から作れる汚れ落しなのでDIYにはもってこいです。
産業用と家庭用の違いはありますが、作り方や材料が違うだけで効果に大差はありません。
愛媛県がえひめAI‐1で商標を取得しているので、えひめAI‐2や類似商品名での販売はできません。えひめAI‐1はネットでも購入できます。
リンク
四万十川がある自然豊かな愛媛県が開発したということも、環境にやさしそうだとイメージしやすいですよね。家庭での個人使用が前提とされていて、えひめAI-2は自分で作って使うことにより、便利で生活が豊かになるためのモノです。
勘違いしてほしくないのは、化学薬品と違い即効性はありません。
用途
①食器洗いに使用
②洗濯のつけおきに
③トイレや風呂場の掃除用
④野菜や草花の成長促進
⑤堆肥作りの促進剤
⑥水槽や池の水質向上
②洗濯のつけおきに
③トイレや風呂場の掃除用
④野菜や草花の成長促進
⑤堆肥作りの促進剤
⑥水槽や池の水質向上
排水口のぬめりは、3ヶ月から効果が出始めますが、科学薬品と違い即効性はありません。
排水口のヌメリや臭いが気になる場合、寝る前にえひめAIを250ml流しておきましょう。微生物がゆっくりと汚れを分解してキレイにしてくれます。
えひめAIは環境にやさしく、コツコツ型で普段から使っていくと効果を得られる、日本人におすすめの液体です。
使い方と効果
食器洗いに使用に使用する場合、食器をつけおきする水にえひめAIを混ぜておく。(目安として100ml~200ml)
うちではつけおきしておいた食器を水で流したら、そのまま食器洗浄機に入れるだけなので楽チンです。
えひめAIの酵素が油分を細かく分解してくれるので、しつこい油汚れが落ちやすくなります。
コンロや換気扇の油汚れや、まな板のしつこい汚れを落とすのにも便利です。沈殿物の濃い部分で油汚れを浮き上がらせて掃除すると効果的。
中華料理や揚げ物をした後のフライパンや鍋を洗う時は、洗剤にえひめAIを混ぜて、サッと洗った後、いつものスポンジで軽く洗えばキレイに油が落とせます。
洗濯のつけおきに、えひめAIを100ml程度混ぜておくと、靴下や襟のしつこい洗濯物の汚れが落ちやすくなるだけでなく、洗濯槽や排水ホース内もキレイになります。
風呂場やトイレの便器に流しかけておけば、汚れが付きにくくなり、掃除も簡単に。
食器や洗濯、風呂、トイレで使用する場合、えひめAIつけおきすることによって微生物が汚れを分解してくれるので簡単にキレイになるんですね。
普段から使っていると、排水口の嫌な臭いやヌメリが減っていきます。
プラントや野菜に使用する場合は、1000倍に薄めての土や葉に散布すると、生育が促進促進されます。多少の虫よけ効果もありますし、PHによって土のコンディションも上がります。
えひめAI-1は産業用で、実際に農業にも使われており、効果は実証されています。
堆肥作る時に使用すれば、発酵温度が上がり期間が短縮されます。(水で薄めて使用)
腐葉土製作用プランター |
枯れ葉や芝刈り後の芝生を乾燥させて腐葉土を作るのですが、通常だと3ヶ月から半年で腐葉土ができます。
えひめAIを混ぜた水で発酵させた |
発酵速度が早いようで、1ヶ月半経った段階で所々腐葉土になり始めています。少量入れるだけで、微生物が増えてくれるようで、効果を得られました。
えひめAI-2は全て食べ物から作られていますが、発酵し成分が変化していますので飲んだり塗ったり人体には使用しないようにしましょう。実際に飲んでお腹が痛くなったという話も聞いたことがあります。
微生物が活性化することによってヘドロや汚泥が減少し、アンモニア臭などの嫌な臭いを消臭してくれます。2週間に一度、就寝前に排水口に流すだけでOKです。
作り方
えひめAI-2は家庭で簡単に作れます。
原料を測りやすくするため、500ml、1000mlなどキリがいいペットボトルを用意してください。
ペットボトルは雑菌が繁殖しないよう、よく水で洗っておきましょう。
原料(500mlペットボトルの分量)
・水道水 450ml
・砂糖(砂糖や三温糖)
・ドライイースト 2g
・ヨーグルト(飲むヨーグルトでもOK)
・納豆 1粒
上に記載した原料を全てペットボトルに入れます。
全部入れたら蓋をしてペットボトルを振ってよく混ぜます。
よく混ぜたら、30~40°Cで1週間放置します。30~40°Cを維持できるなら室内でも作れます。
夏場に直射日光の下に置いておき、発酵させる方法が簡単でおすすめです。屋外なら汚れてもあまり気になりませんし。
えひめAI-2を作る時のコツ
発酵中(特に1日目)は一気に発酵が進み、ガスが発生するのでペットボトルの蓋をしっかり閉めると破裂してしまいます。
蓋は緩くして、空気が抜けられるようにしておきましょう。
実際に作ってみるとわかるのですが、水450mlで作ると発酵中に吹き出してしまいます。
僕の場合、400ml~420mlの水でで溢れないように作っています。
発酵が進んでいる最中は、炭酸のように泡がポコポコ上がってきます。
1週間で炭酸のような泡が上がって来なくなり、パンとアルコールを混ぜたような香り(ちょっと酸っぱいヨーグルト臭)になったらできあがり!
ペットボトルの底にヨーグルトや納豆が沈殿しているので、上澄みを別のペットボトルに入れ冷暗所で保管します。
実際に作った えひめAI-2 |
沈殿している濃い液はしつこい油汚れ用として使います。
うちでは一度に10リットル分作って、上澄みと濃い液に分けて取っておきます。
去年までは主に掃除用としてえひめAIを使用していましたが、今年は家庭菜園や腐葉土作りにも大活躍しています。
化学薬品ではない”えひめAI”は簡単に作れるので、気になった人は是非お試しあれ!
返信削除ヨーグルトの分量はどれぐらいですか?
コメントありがとうございます!
返信削除500ml を作る場合
納豆 1~2 粒
ヨーグルト(飲むヨーグルトも可) 25g
ドライイースト 2g
砂糖 25g
水道水 約 450ml~500ml
下水の排水管がきれいになるだけでなく、植物の栄養剤にもなるのでぜひお試しください。