最近ギフテッドという言葉が日本でも使われるようになってきていますね。呪術廻戦を読んでいたらフィジカルギフテッドなんて言葉が出てきてびっくりしました。
僕が住んでいるアメリカではたまに聞くけど、言葉もグローバル化してるなあなんて感じています。一昔前の日本なら努力に対して”天賦の才”って感じでした。27年前にアメリカに留学した当時、タレンテッドという言葉いつも言われていて意味を調べたところギフテッドにたどり着きました。ではギフテッドをわかる範囲で説明していきます。
ギフテッドとは?才能ある個性を探る
ギフテッドとは、驚異的な才能や特異な個性を持つ人々を指す用語です。彼らの能力や興味は一般的な水準を大きく超えており、その独自の視点や創造力は魅力的です。 ギフテッドとは、生まれつき高い知性や共感的理解、倫理観などを持っている人のことを指します。子供の段階で教育をすることで得られるものではなく先天的なものです。
「神からの贈り物」という意味でギフテッド(Gifted)と呼ばれ、日本語だと「天賦の才」や「鬼才」という言葉に当たります。
勉強ができる優秀な意味での天才ではなく「生まれつき特定の能力が非常に突出している」人をギフテッドと呼びます。幼時から教育を受けさせて能力が高い人は、天才ではなく秀才。
また、タレンテッド(Talented)とも呼ばれます。英会話だとギフテッドという言葉よりもこのタレンテッド(Talented)とスマート(Smart)はホントにいつも言われます。
僕の体験談
僕のことを書くとIQは125から135の間。アメリカのカレッジを飛び級で卒業。16パーソナリティーはINTJ。ギフテッドの自覚なし。アメリカに来てからタレンテッド(Talented)とスマート(Smart)とあまりにも言われるのでもしかしたらギフテッドかも。
ギフテッドの特徴:輝く才能と独自の興味
ギフテッドの人々は、通常の人々とは異なる特異な特徴を持っています。以下に、彼らの典型的な特徴をいくつか挙げてみましょう。
驚異的な才能: ギフテッドの人々は、特定の分野において優れた才能を持っています。これは学業的な分野だけでなく、芸術や音楽、スポーツなど多岐にわたります。
高い好奇心と創造力: 彼らは常に新しいことに興味を持ち、独自のアイデアや解決策を生み出す能力に長けています。
敏感さと繊細さ: ギフテッドの人々は、周囲の状況や感情に敏感であり、繊細な一面を持っています。
ギフテッドの定義:多様な側面を持つ個性
ギフテッドの定義は一様ではありません。学業的な成績だけでなく、多様な分野における優れた才能を指すことがあります。そのため、彼らの個性は幅広い側面を持っています。ギフテッドの定義を具体例とともに探ってみましょう。
学業的なギフト: 優れた知識や学習能力を持つ人々がこのカテゴリに含まれます。例えば、特定の科目での高い成績を収める生徒や、早期に高度な概念を理解する子供たちがこれに該当します。日本人の平均的なIQは90~110程度と言われています。定義があいまいなのですが、人口の2%に当たるIQ130以上がかなり突出した知能の持ち主ということになります。
実体験として幼稚園から中学までの知能テストの結果が高いと、学校または教師から”何か特別な教育を受けさせているか”尋ねられます。もしお子さんがこのような状況ならギフテッドの可能性があるので行動を注意深く見てやりたいことをやらせてあげてください。
創造的なギフト: 芸術や音楽、文学、スポーツなどで卓越した才能を発揮する人々が含まれます。彼らは独自の表現方法で周囲を魅了します。
例えばサッカーで言うファンタジスタと呼ばれるプレイヤーは、トレーニングでは得られない創造性を発揮することで観客を魅了します。
ギフテッドの世界:ギフテッドの世界は多様であり、その可能性は広がっています。教育やキャリア、社会的な関わり方など、様々な側面で彼らの才能を発揮する方法が存在します。
教育の挑戦: ギフテッドの子供たちの教育は、彼らの特異なニーズに合わせたアプローチを必要とします。適切な刺激とサポートが提供されることで、彼らの才能が最大限に引き出されます。
職業とキャリア: ギフテッドは専門的な分野での成功を収めることが多いですが、選択肢が多いために方向性を見極める際には慎重な計画が必要です。
ギフテッドの世界には多様性と可能性が広がっており、その個性を理解し尊重することが重要です。才能ある個性を探求することで、新たな視点や知識を得ることができ、ギフテッドの魅力的な世界に触れることができるでしょう。
ギフテッドの定義:驚異的な才能とは?
ギフテッドとは、特異な才能や能力を持つ個人を指す言葉です。これは単に高い知能だけでなく、芸術やスポーツ、リーダーシップなど、あらゆる分野で際立った能力を示す人々を指す言葉です。ギフテッドは、その驚異的な能力ゆえに、社会や教育システムにおいて独自のサポートや対応が必要とされています。
ギフテッドの特徴と理解
ギフテッドの特徴は多岐にわたりますが、以下のような要素が挙げられます。
知的好奇心で早熟。ギフテッドの個体は幼少期から知的な好奇心を示し、通常の進度よりも早く知識やスキルを習得します。
創造性と独自性がある。ギフテッドの人々は新たなアイディアやアプローチを生み出す能力に優れており、従来の枠組みにとらわれない発想を示すことがあります。
情熱と専門性。ギフテッドの個体は特定の分野に強い情熱を抱き、その分野で深い専門知識を持つことがあります。
【ギフテッドの子供の特徴】
・学校の授業が簡単すぎたり、無意味、退屈に感じている
・興味があることに対して集中力が高い
・本当は理解していても、分かっていないふりをする
・興味があることは高度、複雑な内容でもすぐに覚える
・感受性が強い
ギフテッドへのアプローチと注意点
ギフテッドの教育や支援には以下の点に留意する必要があります。
個別対応の教育: ギフテッドは個々の能力差を考慮した教育が必要です。スピード感を持った学習や高度なコースの提供が有益です。
才能の育成: ギフテッドの強みを伸ばすため、専門的なトレーニングやコーチングを提供することができます。
過度な期待: ギフテッドの人々には過度な期待がかかることがあり、ストレスや不安を引き起こす可能性があります。
適切なサポートの欠如: ギフテッドの特性を理解せず、通常の教育方法に固執すると、学びの不足やモチベーションの低下を招く可能性があります。
親がやってはいけないこと: 子供にいろいろな可能性があると思い手当たり次第に習い事をさせたり、親がやらせたいことをやらせてしまう。
ギフテッドの子供に限らず親が子供に子役をやらせたり、スケート、卓球、最近だとボクシングなど本人が”やりたい”と言ったわけでもないのに習わせたりやらせている親を見かけます。
子供は自分がやりたいことがある場合、”ピアノ習いたい”と言ってきますし、弾きたそうにします。本人がやりたい、やってみたいと自発的に望んでいるものを学べる環境にしてあげてください。本人が望まないものは絶対と言っていいほど将来につながりません。
ギフテッドの定義を理解するための具体例
ギフテッドの定義は多様で広範であり、それは単なる知能の高さだけではなく、独自の才能や能力を含みます。ギフテッドの人々は適切なサポートを受けることで、その驚異的な能力を最大限に発揮することができ、社会や文化に貢献する可能性を秘めています。裏を返せばサポートがなかったり周りの協力や理解が得られなければ才能が埋もれてしまう可能性があります。
アメリカでのギフテッド教育:多様性と成長の舞台
アメリカにおけるギフテッド教育は、多様な背景や才能を持つ学生たちに向けて展開される特別な教育プログラムです。アメリカでは州によって定義が違います。その多彩なアプローチとメリット、そしてデメリットについて見ていきましょう。
ギフテッド教育の多様性
アメリカのギフテッド教育は、学生の多様な才能や興味に合わせたプログラムが提供されることを特徴としています。以下のような側面があります。
異なる分野への対応: ギフテッド教育は単に知能だけでなく、芸術、スポーツ、リーダーシップなど、多様な分野の才能をカバーします。
個別カリキュラム: 学生ごとのニーズに合わせたカスタマイズされたカリキュラムが提供されるため、個々の強みを最大限に引き出すことができます。
ギフテッド教育のメリットと成長機会
高度な学習体験: ギフテッドプログラムでは、高度な教材や課題が提供されるため、学生はより深い学習体験を享受できます。
交流と挑戦: 同じような才能を持つ仲間との交流があり、刺激的なディスカッションや競争を通じて、学生の成長が促進されます。
ギフテッド教育のデメリットと課題
ギフテッドの学生は自身のアイデンティティや自己評価についての課題を抱えることがあります。過度な期待やプレッシャーがかかることも。一つの分野で秀でる可能性を秘めているにもかかわらず、親が世間体や周りの子供と比較してしまうのは絶対にダメ。
アメリカのギフテッド教育と国際比較
アメリカのギフテッド教育は、他国の教育システムと比較しても特色があります。以下に一般的な比較点を示します。
アメリカのギフテッド教育の活用方法
ギフテッド教育の活用方法は多岐にわたりますが、以下のような方法があります。
学生ごとの学習プランを設計し、個々の能力や興味を最大限に引き出します。
ギフテッドの学生同士の交流を促進し、刺激的な環境を提供します。
アメリカのギフテッド教育は、多様性を尊重し、個々の学生の成長を最大化する環境を提供しています。多彩なアプローチや特有のメリット・デメリットを理解し、適切なサポートを通じてギフテッドの学生たちの可能性を広げていくことが重要です。
ギフテッド2eとは?二重特性を持つ個性の探求
ギフテッド2eとは、二重特性(twice exceptional)を持つ個性を指す言葉です。この個性は、高い知能や才能と同時に、学習障害や発達障害などの特別なニーズを持つ人々に関連しています。ギフテッド2eの特徴と対応について詳しく見ていきましょう。
ギフテッド2eの特徴
ギフテッド2eの人々は、以下のような特徴を持ちます。
高い知能と障害の同時存在: ギフテッド2eの人は、高い知能や創造性を持ちながら、学習障害(ディスレクシア、ADHDなど)や発達障害(自閉症スペクトラム障害など)も同時に抱えています。
成績の不均衡が見られる。学力にばらつきがあり、一部の分野で高い成績を収める一方で、他の分野では課題を抱えることがあります。
ギフテッド2eの対応と課題
個別対応の教育について。ギフテッド2eの学生には、個々の特性に合わせた教育プランが提供されます。特別なニーズを考慮しながら、強みを伸ばすサポートが行われます。
残念ながらギフテッドの定義があいまいなため、日本ではあまりギフテッドの子供たちの教育環境が整備されていません。お子さんがいる親御さんは、子供が興味を持っていることを観察してあげてください。自由にやりたいことをやらせてあげてください。
ギフテッド2eの人々は独自の視点を持ち、問題解決やクリエイティブなアイディアの提供において特に優れています。
アイデンティティの課題として、ギフテッドの部分と障害の部分が入り混じるため、自己評価やアイデンティティを形成する際に課題を抱えることがあります。
特別な才能があるにもかかわらずマイナス面もあるので、学校教育では敬遠されてしまうことがあります。特別な才能を認めて伸ばして、大人になったときにアドバンテージとなるように上手に誘導してあげましょう。
ギフテッド2eは、高い知能や才能と同時に特別なニーズを持つ個性を指します。この個性を理解し、適切なサポートを提供することで、ギフテッド2eの人々はその特有の能力を最大限に発揮し、成長を遂げることができます。教育や社会において、多様性を尊重し包括的なアプローチを取り入れることが大切です。
アメリカではギフテッドの子供が飛び級して12歳で大学を卒業したなんて話もチラホラ聞きます。ギフテッド2eの子供の場合、学校の教育プログラムでは浮いてしまい学校に通えないなんてこともありますが、ホームスクールなど高校前のカリキュラムを家庭で終わらせることは普通にあります。
例を挙げるなら映画でもギフテッド2eに焦点を当てた作品がありました。
トム・クルーズとダスティンホフマンが兄弟役を演じた”レインマン”です。
兄であるダスティンホフマンは自閉症(サヴァン症候群)で人とうまく関われないが、瞬間記憶できる能力があることに気づいた弟のトム・クルーズがカジノに連れていき大儲けするという話。
サヴァン症候群とは、知的障害や自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に優れた能力を持っている状態。特定の分野の記憶力、芸術、計算などに、高い能力を持っている。
大人になっても輝くギフテッドの才能
ギフテッドとは、その才能や能力に恵まれた個人を指す言葉ですが、それは子供だけでなく大人にも当てはまるものです。大人になっても輝き続けるギフテッドの成長ストーリーには、興味深い側面が存在します。その詳細を見てみましょう。
大人のギフテッドの特徴
ギフテッドの大人たちは、以下の特徴を持つことがあります。
・持続的な好奇心
新しい知識やアイディアに対する好奇心を持ち続け、学び続けることを重要視します。
・多様な才能
ギフテッドの大人たちは、一つの分野に留まらず、多岐にわたる分野で高い能力を発揮することがあります。
ギフテッドの成長は、子供時代から大人に至るまでの旅路です。例えば、子供の頃から優れた音楽の才能を持っていた人が、大人になってプロのミュージシャンとして活躍することがあります。また、数学や科学への情熱を持つ子供が、大学で研究者や専門家としての道を選ぶこともあります。
大人になってもギフテッドの挑戦
・専門的なキャリア
ギフテッドの成人は、その専門的な才能を活かすキャリアを築くことができます。高い達成感や満足感を得られる可能性があります。
・知識の継続的な拡充
自分の興味があることは苦も無く続けられる傾向があるので、学習の習慣を持ち続け新たな知識を取得することで、自己成長を促進できます。
・孤立感
ギフテッドの大人は、その特異な興味や才能を理解する人が限られることから、孤立感を感じることがあります。共感者や理解者が周りにいてくれると助かります。幼少のころから孤独感を感じているケースが多いのでうまくコミュニケーションをとってサポートしてあげましょう。
・過度なプレッシャー
大人のギフテッドは、自己期待や社会的な期待に応えようとする過度なプレッシャーを感じることがあるかもしれません。
ギフテッドの成長をサポートする方法
大人のギフテッドをサポートするためには、以下の方法が有効です。
学習コミュニティへの参加。同じ興味を持つ人々、趣味仲間との交流を通じて、刺激を受け、共感を得ることができます。
メンターシップの活用。専門家やメンターからの指導を受けることで、専門的な成長を促進できます。
ギフテッドのまとめ
ギフテッドとは、驚異的な才能や能力を持つ個人を指す言葉です。その定義は多様で広範であり、知識や芸術、スポーツ、リーダーシップなど、あらゆる分野で際立った特長を示す人々を含みます。ギフテッドの特徴は知的好奇心、創造性、情熱、専門性などがあり、異なる分野で優れた能力を発揮することがあります。
過度な期待や孤立感といった課題や自己評価や社会的なプレッシャーといった挑戦にも直面します。
お子さんや知り合いでギフテッドの人がいる場合
・見守ってあげる
・助けを求められたら手助けしてあげる
・やりたいことをやらせてあげる
・押しつけや過度の期待をしない
・才能を見つけたら将来活かせるようにしてあげる
ギフテッドは、社会や文化に貢献する可能性を秘めた個性であり、その特異な才能と個々のニーズを理解し、適切なサポートを提供することで、その輝きをより一層輝かせることができるでしょう。
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