【DIY】水性ペイント(ラテックス)で塗装!初心者でも業者並みの完成度

11/05/2019

DIY

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日本のバスルームはタイルやプラスティックのユニットバスが多いですよね。

アメリカだと壁に塗装が塗ってあり、古くなるとペイントが剥がれてくることがよくあります。

僕の家はバスルームが2つありますが、片方の塗装の修繕が必要になりました。

日本人は業者に頼む人が多いようですが、塗装って水性ペイント(Latex)を使えばすごく簡単です。

下準備や必要な道具、方法など、実際にやってみたので紹介していきます。

【DIY】水性ペイント(ラテックス)で塗装!初心者でも業者並みの完成度



塗装する前にやること


僕はバスルームの壁と天井を塗装しました。

DIYする前に、知り合いの塗装業者さんにやり方や料金を聞きにいきました。

ハッキリ言うと塗装は簡単で、下準備が大変です。

下準備がしっかり終わっていないと、塗装が長持ちせず、せっかく購入した塗料も無駄になってしまいます。


下準備
・壁の掃除
・古いペイントを剥がす(必要なら)
・穴や凹みなどを直す
・塗料がくっつくよう表面処理する
・ペンキやハケ、ローラーなど材料を購入
・マスキングとシートを貼る


水性ペイント(Latex)かオイルペイントを使うのか、何色で塗るのかなど計画しておきましょう

参考として
水性ペイント(ラテックス)は10年ごとに塗りなおすつもりで使用する。
オイルペイントは20年30年と長持ちする。
※ただし共に長所、短所があり
現在アメリカでは州によっては、オイルペイントの販売が禁止されている。


下準備にも、それぞれポイントもあるので、細かく説明していきます。


塗装前は掃除する


壁に限らず、机やベッドを塗装する時でも、ペンキを塗る面は埃や油脂、カビなどを落とさなければいけません

表面が汚れていると、仕上がりが凸凹になったり、後で塗装が剥げる原因になります。

バスルームは特に掃除が重要です。

日本でもそうですが、お風呂場は湿気がたまりやすくて、カビやすいですよね?

垢やカビが残ったままペンキを塗ってしまうと、塗料と壁の間にカビが育ってしまうなんてこともあります。

こうなってしまうと表面ではないのでカビを取ることもできません。

塗装をする前に必ず掃除をして、乾燥させておきましょう。


必要なら古い塗装は剥がす


水性ペイントの上に新しい水性ペイントを重ねることは可能です。

ただし、壁紙やオイルペイントの上に水性ペイントを塗ると、後で剥がれてきます

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まず壁紙は濡れると剥がれる習性があるので、”水性ペイントを塗ったら壁紙ごと剥がれた”というアクシデントはよくあります。

ペンキを塗りたいなら壁紙を剥がしてから塗りましょう。

別の種類のペイントに重ねる場合も注意が必要です。

うちのバスルームの壁はオイルペイントで塗られていましたが、その上に水性ペイントが塗られていました。

きちんとした手順を踏んでいないため、水性ペイントが全部剥がれてきましたし、頑丈なオイルペイントまで剥がれる始末。

水性ペイントをすべて剥がして、オイルペイントも剥がせるだけ剥がしました。

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古い塗装を剥がし終わった後は、キレイに表面を拭いて掃除しましょう


キズや凹みを直す


穴やヒビ、錆びた金属などは取り外したり、直しておきましょう。

穴やヒビを直す場合は、コンパウンドや石膏(ストーン)を使いましょう。

埋めた後はサンドペーパーで表面を平らにならします

凸凹はペンキでは埋められません。

出っ張りや凹みは塗装した後もそのまま残るので、表面はできる限り平らにしましょう。


塗料がくっつくよう表面処理する


塗装する面が平らになったら、ペンキがしっかりくっつくように処理する必要があります。

例えばドライウォールの表面にいきなりペイントすることはできません。

先ほども説明しましたが、オイルペイントの上にも水性ペイントはくっつきません。

オイルペイントの上にラテックス(水性ペイント)を塗る場合、方法は2通り。


・サンドペーパーを全体にかけて、表面をザラザラにする
・プライマーを塗ってザラザラにする


ドライウォールに塗装する場合もプライマーを塗ります。


プライマーの利用価値


水性ペイント(ラテックス)の上に水性をもう一度塗る場合、プライマーを使う必要はありません。

ただし現在の壁の色が濃い色だった場合、薄い色に塗り替えようとすると、色が透けてしまいます。

例えば、現在の壁の色が濃い茶色だと、上から白を塗ると茶色が透けた白い壁になってしまいます。

白いプライマーを薄く塗ることで表面処理だけでなく、下地として濃い色を消すことができます

塗料を塗る時も同じことが言えますが、厚く塗る必要はありません。

プライマーはラテックス(水性ペイント)よりも濃いので、塗る前にマスキングテープや、シートを敷いておきましょう。

こぼしたり垂れてしまったり、周りにくっつくとプライマーは取れなくなります。

濃い色のラテックス(水性ペイント)を剥がすのが大変で面倒だという人はプライマーを使うのも一つのアイデアです。


処理する時の注意点


オイルペイントをサンドペーパーでザラザラにする場合注意点があります。

まずオイルペイントについて説明しましょう。

昔のオイルペイントには鉛が含まれていました

サンドペーパーをかけると、粉塵が舞い吸い込んでしまうことがあります。

鉛を吸い込んでしまうと、中毒になってしまい体外に排出できません

まずホームセンターなどに売っている、鉛検査薬(Lead Checker)を購入しましょう。
Lead Test (鉛試験薬)


試験薬を使って、剥がれた壁でテストします。

鉛が含まれていると、色が変わります。

もし鉛が含まれていた場合、必ず防塵マスクを使って作業をしましょう。

鉛は子供やペットにも有害なので作業する場所に近づけさせないこと。

もし鉛が含まれていない場合でも、古くなった塗装の粉を吸い込むのは良くないので、できれば防塵マスクを使ってください。


塗装道具&材料を購入


次の下準備が道具と材料の購入です。

塗装道具は100円ショップでも買えるでしょう。

アメリカの場合、すべての道具を100円ショップで揃えられました。


塗装する道具
・ハケ
・ローラー(大、小)
・ローラーの取っ手(大、小)
・ペンキを入れるパン
・マスキングテープ
・ビニールシート


替えのローラーを2個ずつ購入したので$10でした。

何万円や何百ドルも出してスプレーガンを買う必要はありません。

家を全部塗り替えたり、プロや業者になりたい人は必要だと思いますが、スプレーガンがなくても驚くほどキレイに塗れます。

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一口に白と言っても、ブランドやペンキの種類で色が微妙に違います。

ペンキ屋さんやホームセンターに行って、塗りたい色のサンプルカラー(小さな紙)を何種類か貰ってきます。

サンプルカラーを実際に塗装する壁に合わせて購入する色を決めましょう。

塗料を買う前に、種類と塗りたい色を決定します。


ペンキの量の目安


塗装する対象物に合わせた量のペンキを購入する必要があります。


内容量塗装面積目安
1point(437ml)3.0㎡机1 椅子2
1quart(947ml)6.0㎡机2 椅子4
1gaallon(3785ml)25.0㎡4畳半(壁、天井)

あくまで目安ですが参考にしてください。


マスキングテープやビニールシートを貼る



塗料やプライマーを塗る前におすすめする作業を説明していきます。

電源やスイッチ、フックなど塗料が付いて欲しくない場所は、テープでマスキングしましょう。

スイッチカバーやフックなどはマスキングせず取り外してもOK。

タイルや床にペンキが垂れても問題ないように、ビニールシートを敷いて固定します。

水性ペイント(ラテックス)は、垂れてしまっても比較的簡単に剥がせます。

ただ気がつかない所や、届かない場所に垂れてしまうと厄介なので、なるべくシートは敷きましょう。

ここまでの過程をすべて終えたら、いよいよ塗装できます。


壁のテクスチャとは


塗装方法の前にテクスチャについて説明します。

テクスチャという単語を聞いたことありますか?

壁に細かな凸凹模様が付いている場合がありますよね。

あの凸凹をアメリカではテクスチャと呼びます。

ホームセンターで吹き付けるタイプのものが販売されています。

昔はポップコーンテクスチャーと言って天井などに大きな凸凹を付けていました。

最近はオレンジピールテクスチャという、リーズナブルで見栄えが良い種類が人気です。

テクスチャを付けると、汚れが目立ちにくかったり、光がまっすぐ反射しないなどの利点があります。

つまりパッと見、壁がキレイに見えます。


テクスチャの欠点


最近の新しい家ではテクスチャが当たり前に使われていますが欠点もあります。


・テクスチャを購入する料金が必要
・業者に依頼した場合も余分に作業費がかかる
・凸凹に埃がたまる
・平らじゃないので掃除がしづらい


今回、僕はバスルームを塗装しましたが、テクスチャは向いていないと考えました。

だって、もし壁にカビが生えたら、凸凹で掃除できませんよね。

しかも隙間に水滴がたまりやすくなって、浴室が乾燥しにくくなるし。

アメリカの場合、”汚れがひどければ、清掃業者を呼べばいい”という感覚があるようで、機能より見栄えを選んでいることが多いです。

壁を拭いたり、こまめに掃除したい人は、テクスチャはあまり必要ないかもしれません。

テクスチャについては、個人的な好みが含まれているので、あくまで参考程度にしてください。


塗装の手順


では、いよいよ壁を塗る手順を説明していきます。


・ペンキの使い方
・まず細かい場所
・ローラーで広いスペース

塗料をパットに出す



アメリカではペンキを購入する時に、お店で混ぜ合わせてくれます。(機械でグルグル回す)

ペンキの缶の蓋を開けてよく混ぜます。(上が薄くなってるので重要)

買ってきた容器(パット)によく混ぜた塗料を出します。

2度塗りするので、少しずつ乾かない適量を出して、1度目が終わった時に半分残るように量を調節しましょう。

水性ペイント(ラテックス)に水を混ぜて薄めることもできますがおすすめしません。

基本的に原液で塗るようにしましょう。

ペンキは1度にたくさん出しすぎないこと。

乾いてしまわない程度、少しずづ出してすぐ蓋をすること!


塗装は細かい場所から



塗るときに広い場所から一気に塗りたくなるかもしれませんが、我慢しましょう。

ぬりえをした経験がある人はわかるかもしれませんが、まずは細かい難しい場所から始めます。

2度塗りするとキレイに仕上がりますが、壁の境目のペンキが薄いと剥がれやすくなります

ですので、まず最初にすべての壁の境目塗っていきます。

塗装する時にペンキの臭いがするので、換気しながら作業しましょう。

ハケを使って一定方向に塗っていきましょう。

天井と壁の境目や、マスキングした周りをていねいにペイントします。

一通り塗れたら、小さいローラーを使って境目から30cm程度までを塗っていきます。

細かい場所が塗り終わると、塗り絵の外側が終わった状態になります。


広いスペースは大きいローラーで



細かい場所が終わってしまえば、後は簡単です。

大きいローラーに塗料を付けて一定方向に伸ばしなららペイントしていきます。

1回目に塗りは下地(シーラー)のような役目なので、多少下の色が透けていても問題ありません。

ダイナミックに手早く作業していきましょう。

乾燥しはじめると、ラテックス(水性ペイント)が破片のようになって、消しゴムカスがくっついたみたいになってしまいます。

一面ずつ、ササッと手早く終わらせていきましょう。

全面塗り終えたら、ペンキの指示通りの乾燥時間放置します。

塗料の種類によりますが、作業が終わってから完全に乾燥するまで4時間程度です。

ちなみに僕が塗ったバスルームは約4畳で1回塗装(天井込み)するのに、2時間弱でした。


1度目が終わったら道具を洗う



1度目の作業が終わったら、乾燥するまでの待ち時間がありますよね。

この間に道具を全部、水洗いしましょう。

水性ペイントの場合、水洗いしなくてもハケやローラーは使えますが、仕上がりが悪くなります。

先ほども書いたのですが、ローラーに残った塗料が所々固まって消しゴムカスみたいに、くっついてしまいます。

パット、ローラー、ハケはすぐに水で洗い流しましょう。

洗えばまた使用できます。

ペンキの乾燥まで4時間あるので、乾燥させておきましょう。

2度目の作業前に、ローラーやハケが多少塗れていても水性ペイント(ラテックス)なら問題ありません。


2度塗り(仕上げ)



僕は2度目も細かい場所から塗っていきました。

細かい場所は気持ち厚めに下地を塗ってあったので、普通にハケで塗っていきます。

全体を2回目も塗りますが、広い場所で1度目の塗りが薄いところに、ローラーの塗料を置いて伸ばす感覚で塗っていきます。

塗るときは常に一定方向に向かって作業してください。

仕上げの塗装も2時間弱で終了しました。

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出来栄えはかなり良く、業者を使わなくてよかったと大満足しています。

ただし、服やカラダはペンキだらけになりましたけど。

【DIY】水性ペイント(ラテックス)で塗装!初心者でも業者並みの完成度



最終作業



マスキングテープやビニールシートを剥がしていきます。

マスキングテープを剥がす時、ゆっくり塗装面の反対に引っ張りながら剥がしましょう。

もしくはカッターナイフで切込みを入れて剥がしてもOK。

勢いよく乱雑にはがすと、せっかく塗装したラテックス(ペイント)がごっそりはがれてしまうこともあります。

慎重にていねいに、ゆっくり剥がしてください

道具もまた使う予定があるなら、水洗いしましょう。

安い道具でもう使わないなら、捨ててしまっても問題ないでしょう。


自分で塗装するメリット



作業する前に、知り合いにやり方を聞いたと書きました。

その時に彼に依頼した場合、いくらかかるか見積もりも聞きました。

彼は工賃、材料費込みで$200 (約22000円)。

知らない業者に頼むと$300 (約33000円)が相場だそうです。

今回自分で塗装してかかった費用
道具 $10 (約1100円)
ペンキ代 $50 (約5500円)
合計 $60 (約6600円)


DIY業者(知り合い価格)業者(通常価格)
材料費$60 (約6600円)$60 (約6600円)$60 (約6600円)
工賃$140 (約15400)$240 (約26400円)
合計$60 (約6600円)$200 (約22000円)$300 (約33000円)

差額を見てもらえばわかると思いますが、DIYすればかなりリーズナブルです。

仕上がり具合はプロと大差ありません。


誰でもできるの?



正直に言うと、ほとんどの人が可能です。

不器用すぎて浴槽も塗ってしまうレベルだという人は、微妙。ちょっと無理かも。

海外在住で”女性には厳しい”と言う日本人の方の意見もあります。

僕の経験上、女性でも1日で終わらせず、2日かけて作業する時間があるならまったく問題ありません。

実際アメリカの女性は軽々とDIYで壁の塗り替えをする人も結構います。

室内の塗装なら高価なスプレーガンも必要ないし、ローラーで十分です。

しかも好きにアレンジできるし、満足度、愛着も沸くので、かなりおすすめです。

下準備が大変なので、時間をかけて暇な時に行うようにしましょう。

僕はかなり器用(職業柄)なほうなので、仕事として人の家も簡単に塗る自信があります。

実際やってみた結果、塗装自体は超簡単


まとめ



自分で塗装してみたくなった人もいるでしょう。

はじめは経験もないし、自信もないので業者に頼む方が楽だと考えがちです。

練習してみたい人は本棚や小さな椅子、机で試してみるといいでしょう。

やってみると案外簡単で誰にでも、できます。

DIYが好きな人なら、なおさら自分でやってみることをおすすめします。

道具も塗料もそこまで高価ではないので、軽い気持ちで挑戦してみるのも面白いですよ。

自己紹介

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カリフォルニア在住で健康マニアな日本人。 家庭菜園や実体験、便利でお得な情報をお届けします。 疑問に思ったことや調べてほしいことがあれば気軽にご連絡ください。

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